もう一度考えてみませんか、お口のお手入れ

太田新田歯科医師会
岸歯科医院
院長 岸 隆史

 

もう一度考えてみませんか、お口のお手入れ

口は生きていく上で無くてはならない器官です。

呼吸をする、食事をとる、発音する…etc.これらの一つ失われても日々の暮らしには大きな影響が出てくるでしょう。

問題なのは、そうした大事な器官である口は「非常に危ういバランス」の上に成り立っているという事です。

口は絶えず外界と接しており、色々な刺激を受けています。また、温度、湿度、栄養といった微生物が生育するのに適した環境が整っています。形状も歯や舌などが複雑な形をしています。

日々の暮らしを健康で過ごす為には、この口という器官を大事に手入れしてあげる必要があります。それが「口腔ケア」なのです。

「口腔ケア」といっても広義と狭義の意味があります。

多くの方が「口腔ケア」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは「歯磨き」や「うがい」、一歩進んで「歯医者さんで歯石を取ってもらう」位だと思います。正解です。しかし、これは「口腔ケア」においては「狭義」に当たります。口腔内清掃は口腔ケアにおいてまず踏み出す第一歩です。では何故、口腔内清掃が必要なのでしょうか?これが「広義」の意味をもつ「口腔ケア」へと繋がります。簡単に言ってしまうと「微生物からの感染予防」「口腔機能の維持」、これが「口腔ケア」の本質であり目的です。

箇条書き的に挙げていくと…

  1. 虫歯や歯周病の予防
  2. 口腔疾患(口内炎やカンジダ症)の予防
  3. 口臭の予防
  4. 誤嚥性肺炎の予防
  5. 全身疾患(心筋梗塞、糖尿病)の予防
  6. 食欲増進
  7. 摂食嚥下の維持
  8. 発音、構音によるコミュニケーション
  9. 唾液分泌促進
  10. 味覚の維持
  11. 対人関係、見た目の維持
  12. 全身のバランス
  13. 認知機能向上

我々、歯科医師や衛生士は皆さまの健康維持の為にこういった「口腔ケア」のお手伝いは出来ます。あくまで主体は皆さま自身になります。

日々の生活を豊かに、そして健康的に過ごす為に毎日の「口腔ケア」を心掛けてください。

入れ歯の悩み

太田新田歯科医師会
しまざきデンタルクリニック
院長 島﨑 政人

入れ歯の悩み

 

今回は総入れ歯について話します。

患者さんの悩み…第1位噛めない。第2位痛い。第3位外れる。

その他入れ歯が割れた、見た目が悪い、入れていられないなどあります。

噛めない理由には、痛いとこがある、入れ歯が動く、咬むところがわからない、力が入らないなど患者さんの悩みは様々あります。

歯科医は、しっかりと患者さんの声を聞き、悩みは何か、原因は何か診断します。

総入れ歯の場合、原因は入れ歯の適合、噛み合わせ、使用時期にあります。

入れ歯の適合確認は、適合試験材で行います。

しかし、ただ適合試験材を使って口腔粘膜に合わせるわけではありません。粘膜の厚さは場所によって違います。また、粘膜の下の骨の形も違います。それらを考えて適合調整します。入れ歯は、骨の上で弾力のある粘膜に浮いているようなものです。骨の量が土手の様に盛りあがりしっかりとして粘膜が有れば、入れ歯はそれを包むことができるので、安定します。しかし、骨の量が少なく平たくなっていると、粘膜も薄く入れ歯は滑り安定しません。特に下の入れ歯は舌があるのでアルファベットUの字型になっており、舌に押されたりしますので安定が難しいです。

噛み合わせは、全体が均等に当たるようにします。前歯だけ当たると、入れ歯の後方が浮き上がり外れます。左右のバランスが崩れても外れやすくなります。また、咬む位置は姿勢によって変わります。長年使用してる入れ歯だと、少し背中が丸くなると咬む位置が変わり、入れ歯が外れやすくなります。噛み合わせを調整すると、義歯が安定することもあります。

使用時期は、入れ歯を新しくした場合、以前の入れ歯と適合も咬む位置も違うので、慣れるまで休み休み使う必要があり、調整が必要です。また、生活環境が座イスから、イス、またはベッドと変わると噛み合わせで話したように咬む位置も変わります。

何かあれば、かかりつけ歯科医に相談しましょう。

また、通院困難であれば、太田新田歯科医師会 歯科訪問センター(TEL:0276-45-7320)

にご連絡下さい。

歯科医が訪問 ~ 歯科訪問診療 ~

太田新田歯科医師会
あおい歯科
院長 武正 道代

歯科医院に通院ができない!! そんな時でも大丈夫!

皆さんは歯科訪問診療をご存知でしょうか。

病気や障がい・けがや高齢などが原因で、自宅で療養または施設に入所・入院をしていて、歯科医院に一人で通院することができない。

そんな時、歯が悪くなったり、入れ歯が合わなくなってしまったらどうしよう…と想像したことはありますか?

家族が病気をして以来食が細くなってしまった、むせることが多くなってしまって食べられない。

そんな時は誰に相談したらいいのだろう…そのように思ったことはありませんか?

歯科訪問診療は一人で通院ができない療養状態、要介護状態にある方のところに、歯科医師や歯科衛生士が訪問をして治療を行う制度です。

対象者の方の年齢は関係ありません。

治療だけではなく、口腔ケアや食事のためのリハビリも行います。

一人で通院できないのですが訪問して頂けますか? 費用はどれくらいかかりますか?

最近はケアマネージャーさんやご家族、社会福祉士さんから、そのようにお問い合わせを頂くことが増えてきました。

歯科訪問診療は医療保険と介護保険の適応になります。

費用や治療内容、訪問の可否についてなど、予め聞きたいことがあると思います。

そんな時はお気軽にご相談下さい。

かかりつけの先生や太田新田歯科医師会の歯科訪問センターにお問い合わせ頂くことができます。

歯科訪問センターの電話番号は 0276-45-7320 です。

受付時間は月曜~金曜の9時から17時となっています。

おいしく食べることは豊かに生きること

皆様にいつまでもおいしい食事を楽しみ、食べたいものを食べて頂きたいと歯科関係者は日々願っています。

そのためにお口の環境を整えておくことをお勧めしています。

通院できる時は歯科医院へ。

通院できない時は歯科訪問診療で。

豊かな生活のために、そんな風にお考え頂ければ幸いです。

TCHについて

太田新田歯科医師会

尾島デンタルクリニック

院長 林崎 雅樹

TCHについて

 

TCHという言葉を聞いたことはありますか?

これはトゥース・コンタクティング・ハビット(Tooth Contacting Habit)の略称で、日本語にすると歯列接触癖です。

文字の通りで歯列が接触する癖があるということです。

これを聞くと「歯と歯が触れているのは当たり前でしょ」と思う方も多いと思うのですが、実を言うと通常は何もしていないとき、お口の中では上下の歯は接触していません。唇を閉じていても上下の歯は触れずに少し空いているのです。

歯は、会話、食物の咀嚼、 食物の嚥下という動作をする際に瞬間的に触るだけで、それは1日を合計しても平均17分程度と言われています。

ところが、何か作業をしているときや、考えごとをしているときなど、上下の歯をずっと接触させたままにしている人がいます。

TCHの何が悪いの?

強く噛んでいなくても上下を軽く接触させただけで口を閉じる筋肉は働きますので、接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してきます。その結果として代表的には顎関節症を引き起こします。

それだけでなく、頭痛や首の痛み、肩こり、腰痛、膝の痛みを出したり、緊張した筋肉が神経を圧迫するため、めまいや視力低下も引き起こすと言われています。

TCH(歯列接触癖)の治し方は?

まずは、何もしていない時にご自分の歯が接触していないか気にしてみましょう。
次に、ご自宅や職場の目につくところに「歯を離す」などのメモや付箋を貼ります。PCやスマホでわかるようにしても良いかも知れませんね。

特にスマホでゲームをしている人に多いとも言われていますので該当する方は特に有効かと思われます。

そこで気づくようになれば、何度か繰り返しているうちに無意識に歯の接触を回避できるようになります。

その他には歯科医院でナイトガードと呼ばれるマウスピースを作製していく方法ですね。
全ての問題が解決するわけではないのですが、歯や顎の関節を保護することが出来ます。

当てはまる方などはお一人で悩んでいると、今度はそれがストレスになっていきますので、お近くの歯科医院でご相談されることをおすすめいたします。