大人の虫歯「根面う蝕」

太田新田歯科医師会

MK歯科クリニック

院長 増田 康展

大人の虫歯「根面う蝕」

 

大人世代に多い「根面う蝕」は、歯ぐきが下がることに起因します。

歯ぐきが下がる原因は様々あり、強すぎる力で歯をみがき続けるのも理由のひとつです。

新型コロナウイルス感染拡大の為、STAY HOME 外出を制限され、今まで以上に歯磨きを一生懸命なさっている方も多いようですが、むやみに歯磨きをすると、歯や歯ぐきに悪影響を与えてしまいます。露出した歯の根元の象牙質は非常にデリケートで、エナメル質(歯ぐきから上)に比べて酸にとても弱い性質があります。「根面う蝕」の予防のためには、毎日のブラッシングにデンタルフロスやワンタフトブラシを取り入れたり、フッ素(フッ化物)配合の歯磨き剤を使用したりと、汚れをしっかり落とし、露出した象牙質を保護する適切なセルフケア習慣が大切です。

歯や歯ぐきなどの口腔内環境は一人ひとり異なります。また、食習慣や生活習慣、体調や加齢などにより変化していきます。定期的に歯科医院でチェックを受け、ブラッシング指導に基づいたセルフケアを継続する予防歯科の実践で、大人の虫歯「根面う蝕」を防ぎましょう。

歯科特殊健康診断について

事業者は、労働安全衛生法第66条に基づき、特定の有害物を取り扱う労働者や有害な作業環境下で働く労働者に対して、「歯科医師による健康診断(歯科特殊健康診断)」を行うこととされています。

太田新田歯科医師会では、事業者が実施する「歯科医師による健康診断(歯科特殊健康診断)」の申し込みを受け付け、担当する産業歯科医師を紹介します。

  •  健康診断料  1名につき3,000円(税別)
  •  申し込み先   一般社団法人 太田新田歯科医師会

〒373-0852 太田市新井町516-18

Tel 0276-45-7320 Fax 0276-46-0614

洗口、うがいについて

太田新田歯科医師会

須藤歯科クリニック
須藤 福太郎

洗口、うがいについて

現在の全国的に新型コロナウイルス感染症の感染拡大がまん延している状況において、新しい生活様式の実践が提言されています。3密の回避、手指消毒洗口の徹底、ソーシャルディスタンスの確保などです。今回はその中の洗口、うがいについてお話したいと思います。

「うがい」の語源は、鵜に魚を飲み込ませてその後吐き出させる様子と似ていることから、「鵜飼」からきているとのことです。文献から、日本では少なくとも平安時代後期から行われていたことがわかっています。

うがいの効果としては、まず洗浄することにより、口腔内に付着している細菌やウイルスを体内へ排除することです。また、のどを適度に刺激し、粘液の分泌や血行を促進します。さらに、のどの潤いを保って異物を排出する線毛運動の活発にさせます。他に口臭の軽減や、誤嚥性肺炎の予防にも一定の効果があると考えられています。

うがいの手順

  • 口に水を含み強くぐちゅぐちゅしながら洗い流す。(ブクブクうがい)
  • もういちど水を含み上を向いて喉の奥まで届くようにうがいをする。(ガラガラうがい)
  • 10~15秒ほどで吐き出し、二、三回繰り返す。

注意点

うがいの前に手洗いをする。ガラガラうがいは飛沫が拡散する恐れがあるので、周りに人がいない所で行う。飛沫を防ぐため優しく吐き出す。

うがい薬の使用

補助的に使用。消毒、殺菌に効果あるが、常在菌のバランスが崩れたり、粘膜が傷ついたりするため、使い過ぎは注意。最近出された東京歯科大学の先生の論文によれば、リステリン液がコロナウイルスに一定の効果があるとのことです。

緊急事態宣言が解除されましたが、コロナウイルスの脅威は依然として続いています。

自らを感染から守るだけでなく、自らが周囲に感染を拡大させないことを心がけ、一人ひとりの方が新しい生活様式に順応していただければと思います。

歯と口の健康フェア中止のお知らせ、歯科受診について

太田新田歯科医師会

太田アクア歯科クリニック

院長 生方 真人

歯と口の健康フェア中止のお知らせ、歯科受診について

例年、太田新田歯科医師会では、「むし歯予防デー」にちなみ6月の第1週の日曜日にイオンモール太田2Fイオンホールにて、「歯と口の健康フェア~歯っぴいライフで8020~」と題したイベントを開催しておりました。

残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で今年の開催は中止になりました。協賛していただいている各団体の皆さん、またご期待して来場いただいていた皆さんにはご迷惑をおかけします。

命を守るために自粛は必要ですが、新型コロナウイルス感染症で普段の生活に悩まされておられる方が大多数だと思います。

その中で、歯科医院は行っていいのかどうか考える場面があると思います。基本的に症状がある方や詰め物や被せ物が取れたといった場合は、かかりつけの歯科医院にご相談の上処置を受けてください。基礎疾患がある、高齢であるといった理由で診療に二の足を踏んでおられる方もまずは相談をして下さい。放置したままにすると、治療により時間がかかる場合が多いです。

医療従事者のPPE(個人防護具)が不足していることはご存知の通りです。コロナ感染症の最前線で治療をしている方々にPPEが最優先で融通されることは当然です。その中で、私たち歯科医師、スタッフも可能な限りの感染予防をして、知恵を出し合い治療に臨んでいます。

普段だったら具合が悪ければ病院に行く、健診をする。そのことで早期発見、早期治療ができるわけです。もちろん歯科でも同じです。

日本歯科医師会で発表しておりますが、歯科医院で歯科治療が原因と考えられるコロナ感染は確認されていません。定期検診やクリーニングなどもかかりつけの歯科医院に相談してみて下さい。長く歯科にかからない状態が続けば、予防ができた疾患も治療をしなくてはならない状況になってしまいます。もちろん、体調不良や発熱などがないことが大前提です。

もともと歯科は肝炎ウイルスなどの感染に留意して来ました。しかしそれらのウイルスは主に血液を介して感染するものです。今回のコロナウイルスは飛沫感染、接触感染になります。「新しい生活様式」ということが言われていますが、わたしたち歯科についても今後感染に注意しなければならないことを新たに整理して考えていかなければなりません。少しでも患者さんにとって安全に、またスタッフにとっても安心して働けるよう考えて行こうと思います。