第20回市民公開講座

第20回市民公開講座を開催します。

日時   令和元年12月1日(日)14:00~16:30
場所   太田市学習文化センター(太田市飯塚町1549-2)
テーマ  医歯薬連携 ~歯周病と糖尿病~
講演1  演題:「糖尿病と歯周病の深い関係」

講師:昭和大学江東豊洲病院 糖尿病・代謝・内分泌内科講師

   城山病院 糖尿病内科 李 相翔 先生

講演2  演題:「糖尿病と薬物治療」 ~服薬アドヒアランスの重要性~

講師:太田記念病院 薬剤部 山藤 満 先生

講演3  演題:「歯周病はどんな病気?」 ~末病から疾病へ~

講師:ヒデ・デンタルクリニック 院長 山口 英久 先生

 

はじめてのお口のケアと離乳食、幼児食について

太田新田歯科医師会

さいとう歯科医院

院長 齋藤 ちひろ

 

はじめてのお口のケアと離乳食、幼児食について

今日は歯が生え始めてから2歳くらいまでの、こどものお口の成長に合わせた食事とお口のケアについてお話ししたいと思います。

赤ちゃんの生まれて初めての食事は離乳食になります。離乳開始の目安は、首がすわり、お座りが安定する頃で,スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる時期です。まだ歯は生えていないことが多く、ヨーグルトやポタージュなどペースト状のものから始めます。スプーンを下唇にのせ上唇が閉じるのを待ちます。こうすることで唇をしっかり閉じて飲み込むことを覚えます。この頃は歯磨きを始める準備として、スキンシップで口の周りを触られることに慣れさせましょう。

生後8ヶ月くらいになり前歯が生え始めたら、一日一回歯磨きをして歯ブラシの感覚に慣れさせます。口の中がよく見えるように、寝かせ磨きをすると良いでしょう。この時期は豆腐やマッシュポテトなど、大人が指で潰せる固さの食べ物が目安です。また水分をコップで飲む練習の第一歩として、スプーンを横向きに唇に当てて飲ませます。最初は一口ずつ飲ませてあげましょう。

1歳頃になると上下の前歯が生え揃い、柔らかく煮た野菜やバナナなどが食べられるようになります。前歯の役目は自分の口に合った一口量をかじり取ることです。バナナなどは縦に4つに切り、スティック状にして前歯を使ってかじり取る練習をしましょう。はじめは大人が持って一口かじらせ、次にこどもに手づかみで持たせ大人が手を添えて、一口量を教えていきます。歯磨きのポイントは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に注意します。上下の前歯8本が生え揃うまでに歯ブラシに慣れさせましょう。

1歳6ヶ月くらいになると奥歯が生え始めます。この時期になると歯で食べ物を食べ、噛む動作も完成してきます。パサつく物や繊維の多い物はまだ食べるのが難しいですが、すり潰せる固さで自分で手づかみできる物は、手で持って食べさせます。詰め込まないように大人が見守ってあげましょう。奥歯が生えたら1日1回は必ず歯を磨く習慣をつけ、甘い飲み物やお菓子を控えるようにしましょう。

歯の生える時期は個人差があります。月齢だけで食べられるかどうかを判断せず、お子さんの口の中や食べる様子をよく見てみましょう。こどもは大人の真似をして食べ方を学びますので、食事は家族一緒に食べましょう。

太田新田歯科医師会では1歳児の歯科相談を受け付けています。お子さんの食べ方支援や歯磨き相談をおこなっていますので、お気軽にお問い合わせください。

むし歯の予防

太田新田歯科医師会

古室歯科クリニック

院長 古室 浩明

むし歯の予防

 

9月に入り暑さも一段落して過ごしやすくなってきました。8月は暑かったですね。猛暑日が続き「水分補給」を意識することも多かったように思います。

暑ければ汗をかきますので体から水分が出ていってしまう。これを補うために水分を補給するというのは自然の流れです。これが水であればいいと思いますが、手にするものは炭酸飲料やスポーツドリンクということが多いのではないでしょうか。炭酸のスッとする爽やかな飲み心地や、素早く体に浸透していくイオン飲料を選びたくなるのは良くわかります。

ただしこれらの飲料には糖分が多く含まれていることにも注意が必要です。糖分はご存知の通りムシ歯の原因になります。風邪をひいた時や猛暑の中、脱水症状があるような緊急時には水分の摂取が最優先になるのでしょうが、最近は随分涼しくなりましたよね?普段から予防的に常用となるとこの糖分による弊害が大きくなってきます。歯の付け根のあたりが白濁してきたり歯の間にムシ歯をつくって穴が開いてしまったり、思わぬ結果になってしまうからです。

飲み物は固形物に比べて流れがいいので口の中に糖分を拡散する効果が高いです。これに炭酸が加わるとしゅわっと発泡して口の中隅々まで糖分を届けるのでムシ歯予防の観点からすると大変困ったことになってしまうのです。「〇〇の天然水」となっているものでもしっかりと糖分が入っていたりするので注意して下さい。ボトルの裏の成分表を見て頂くと一目瞭然であります。

最近良く見かけるものに「塩入りタブレット」というものがあります。これは水分と一緒に汗の中の塩分も出ていってしまうので、補おうというモノのようです。塩分を補うことは正しいのでしょうが、このタブレットも袋の裏の成分表を見てみると一番初め、というと原材料で一番成分の多いものということですが、これが砂糖なのです。次にブドウ糖、次に水あめです。4番目にようやく食塩となっているのです。これでは塩分を取ろうと思っても塩分よりも多く糖分を取っていることになってしまいます。1粒10㎉あるそうでカロリーも高めのようですね。

糖分はムシ歯の原因になりますので、ムシ歯予防の観点からするとこのタブレットも要注意かと思います。

表パッケージや絵だけでなく成分表から内容をよく確認しないとパッケージによるイメージで体にいいことのつもりが思わぬムシ歯を自分から呼んでしまうこともあるので注意しましょう。

金属アレルギーについて

太田新田歯科医師会

おおた阿部歯科クリニック

院長  阿部義則

金属アレルギーについて

一般的に言われている金属アレルギーというと、ネックレスやピアスなどのアクセサリー類を身に着けることで発症する皮膚炎を想像しますが歯科領域でも金属アレルギーが存在します。歯科領域での金属アレルギーは、歯科治療で使用された金属の被せものには様々な金属が含まれており、それにより金属アレルギーを発症することがあります。

アレルギーを起こしやすい金属として、ニッケル、コバルト、クロム、パラジウムなどがあげられますが必ずしもこれらの金属で発症するわけでもなく他の金属で発症する可能性もあります。

症状としては、口腔内では接触する部位における口内炎や粘膜のびらん、発赤、白くザラザラしたりします。また口腔内に症状がなく、手足の皮膚に白く膿をもった水疱ができる掌蹠膿疱症という皮膚疾患においては、皮膚科での治療で改善しない場合は歯科金属アレルギーの可能性がありますので歯科の受診も必要です。

治療法としては、まずは原因金属の除去です。しかし闇雲に口腔内の金属を全て除去するわけではなく、皮膚科にてパッチテストや血液検査を行い原因金属を特定してから行います。その後、アレルギーを起こしにくい金属や金属以外のもので修復します。

しかし、一度金属アレルギーを発症すると完全に体質を変えることは難しく完治しない場合もあり、症状が早期に改善する人もいれば長期に及ぶ人もいて治り方にはかなり個人差があります。

最近ではメタルフリーの治療が主流になりつつありますが、依然として金属を使用した治療も行われていますし、口腔内に金属の被せ物をいれている患者さんも多くいらっしゃいますので心当たりのある方は歯科の受診をお勧めいたします。