休日歯科診療所のお知らせ

休日歯科診療所 開院日 4/29・5/3-5/6日  開院

各日診療時間:午前10時から午後1時まで

電話受付:12時30分まで

最終来館受付:12時45分まで

祝 オリンピック・パラリンピックイヤー

太田新田歯科医師会

天田デンタルクリニック

院長 天田 朋宏

 

祝 オリンピック・パラリンピックイヤー
スポーツと歯の健康には関係あり。

最近では健康のために何かスポーツをされている方も多いのではないでしょうか。アスリートの方はスポーツを競技として全力に取り組み、勝敗にこだわり、記録を追及していることでしょう。

スポーツをされている方たちはとても健康的に見えますが、オリンピックの代表選手のお口の中を調査してみると、同世代のお口の中の平均と比べてむし歯が多いという傾向が調査でわかっています。むし歯は一つの例ですが、スポーツを激しく行っている人たちほど、お口のトラブルも多くなるということになります。

 

  • むし歯のリスクの増加
    むし歯になる可能性は練習時間が長くなるほど高くなる可能性があります。その理由としてはスポーツドリンクを頻繁に飲んだり、栄養補給の間食をとる回数が増えるために、お口の中が常にむし歯になりやすい環境になってしまうためと考えられています。

 

  • 歯周病リスクの増加
    歯ブラシをしていても、歯ぐきの腫れや歯石がついていることが多くみられます。歯ブラシをキチンと行えば歯肉炎などにはなりませんが、スポーツをしている時のお口での呼吸がリスクを高くする要因と言われています。口が乾くことで、汚れが付きやすくなったり、自然に唾によって洗い流されることが減ってしまうことなどが原因です。

 

  • 顎関節症リスクの増加
    スポーツをしていると、接触などによって顎の関節を痛めてしまうこともあります。特にコンタクトスポーツなどではそのリスクが大きいと言えます。また力を入れる際に喰いしばることも多くなると思います。その喰いしばりによって歯がすり減ってしまったり、口を動かす筋肉が筋肉痛の状態になることもありますので、注意が必要です。

 

スポーツを頑張っていると、競技活動が多忙で、なかなか治療や検診に行けないということもあると思います。しっかりと噛めることで、運動時のパフォーマンスも上がると考えられています。お口の健康に気をつけることは、一周回って競技の為になる、と私は考えています。

 

この機会にスポーツを頑張っている方もそうでない方も、定期検診でむし歯や歯周病の検査、スポーツマウスガードによる外傷の予防などにも気を使ってみてはどうでしょうか。

第20回市民公開講座 開催報告

太田市・太田新田歯科医師会主催

 

日時:令和元年12月1日(日)午後2:00~午後4:00

会場:太田市学習文化センター 視聴覚ホール(太田市飯塚町1549‐2)

主催:太田市・一般社団法人 太田新田歯科医師会

後援:太田市教育委員会・太田保健福祉事務所・太田市医師会・太田市薬剤師会

群馬県看護協会太田地区支部・太田栄養士会・太田歯科技工士会

群馬県歯科衛生士会東毛支部・群馬県歯科医師会

 

医歯薬連携
~歯周病と糖尿病~

 

12月とは思えない程暖かな日曜日の午後、記念すべき第20回市民公開講座が太田市学習文化センターにて開催されました。

今年は医科、歯科、薬科と三名の専門の先生方に、それぞれの立場からご講演して頂きます。

 

第20回市民公開講座

 

第20回市民公開講座

 

第20回市民公開講座

 

講演Ⅰ 演題 「糖尿病と歯周病の深い関係」

講師 昭和大学江東豊洲病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 講師・診療科責任者

医療法人慶仁会 城山病院 糖尿病内科  李 相翔 先生

城山病院 糖尿病内科 李 相翔 先生

 

〇糖尿病は世界の成人4億2500万人が抱える病気で、年間500万人以上が糖尿病の合併症が原因で死亡しています。脳卒中や心筋梗塞、腎不全や眼底出血などの動脈硬化を起こすだけでなく、悪性腫瘍の発生や感染症の発症、認知症発症とも強く関係すると言われています。

 

慢性炎症としての歯周病をコントロールすることで、糖尿病のコントロール状態が改善する可能性が示唆されています。

 

歯周病は、遺伝的因子や環境的因子などに加えて身体の抵抗性が大きく関与しています。糖尿病により身体を守るマクロファージの機能低下・結合組織コラーゲン代謝異常・血管壁の変化や脆弱化(細小血管障害)・創傷治癒の遅延などが起こり、歯周病の発症・進行に影響を与えます。その結果、糖尿病があると細菌により感染しやすくなり、炎症により歯周組織が急激に破壊され、歯周病が重篤化していきます。

 

そのため、糖尿病の治療をしっかりおこない、歯周病の重篤化を予防することも重要ですが、歯周病をキチンと治療することにより、血糖コントロールが改善し、各種合併症や肺炎を予防できる可能性が強く示唆されます。

日本における糖尿病人口の推移

2015年現在、世界第9位で、糖尿病が強く疑われる人を合わせて2,050万人、女性に比べ男性に多く65~74歳42,8%、75歳以上30,3%、20~64歳26,9%発症(65歳以上73,1%)。

 

糖尿病の二大原因(インスリンの作用不足のしくみ)

  1. インスリンの分泌低下(量の減少)
  2. インスリンの抵抗性の発現(感受性が低下し、作用が十分に発揮できない状態)

 

インスリンの働きが悪かったり、不足することにより血糖値が上昇、インスリンが正常に作用することによりブドウ糖を細胞内に取り込み、代謝調節能を発揮し、血糖値はコントロールされている。

〇糖尿病とは、インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群である

・遺伝的要因(家族歴)

・生活習慣からくる要因(肥満、暴飲暴食など)

・外部環境からくる要因(睡眠不足、ストレスなど)

・インスリン分泌低下・抵抗性、バランスが崩れることによって血糖値が上がる病気である。

・主に1型と2型があり、どちらも食事療法と運動療法が基本で型によって治療法が異なる。

・遺伝子のみが発症要因ではなく、生活環境や外部環境も危険因子の1つ、遺伝因子を持つ人は要注意が必要である。

・肥満は2型糖尿病を引き起こす1つの要因であり、肥満が増えると2型糖尿病の危険性が高まる。過去に肥満していた人も要注意が必要!!

 

〇何故糖尿病治療が必要なのか?

糖尿病(高血糖)が原因で新たな病気が出現する。いわゆる合併症の出現。高血糖が著しくなると昏睡状態に陥ることもある。

高血糖がもたらす主なものは、

・細小血管障害(腎症・網膜症・神経障害)

・大血管障害(動脈硬化の進展・心筋梗塞・脳梗塞など)

 

〇糖尿病があると、

・認知症の発症率は4~5倍。

・感染症にかかると血糖値が普段以上に上昇しコントロールが悪化(好中球の貪食機能の低下・免疫反応の低下)!!

・がんの罹患リスクも上がる(1.2倍)<肝臓は2倍>!!

・歯周病に2倍以上罹患しやすくなる。血糖コントロールの悪化により重篤化しやすい!!

 

〇合併症の予防が糖尿病治療のカギ!!

・高血糖が続くことによって合併症が起こる。

・血糖値を良好にコントロールすることが大切。

・正しい治療を続ければ、普段の日常生活を送ることが可能。

・歯周病治療はHbA1cの改善に有効。(統計学的上0.36%改善)

普段のコントロールが重要!! HbA1c<7%

 

〇早期診断・早期治療

自覚症状の少ない糖尿病と歯周病は、早期に並行して治療することで相互の進行防止と改善が認められます。そのためには、それぞれの病気のセルフチェックを行う事が重要です。

 

・糖尿病セルフチェック

・家族や親せきに糖尿病の人が多い

・血糖値が高いと言われたことがある

・おしっこの回数が増えたり、変な臭いがして消えにくい泡が出来る

・最近良くのどが渇き、水分を多くとるようになった

・若い時より体重が増えた、あるいは急に体重が減った

・最近急に視力が落ちて見えにくくなった・足がしびれたり、体が痒くなることがある

・皮膚のできものが治りにくい・あまり運動をしない

 

・歯周病セルフチェック

・口臭・歯肉からの出血、排膿

・歯肉の腫脹・歯の動揺

・食べ物が歯と歯の間に挟まる

・歯茎が下がった

・起床時に口の中がネバネバする

・歯が浮いた感じ・硬い物がかみにくくなった

 

・食事療法(食べる順番が実は大切です。サラダが先!!)

トンカツ定食の場合:味噌汁(汁)→キャベツ→漬物→おひたし→トンカツ→ごはん の順

(血糖値の急上昇を防ぐ)

・運動療法(食後の散歩が特に効果的!!)

1日10,000歩・1回20~30分の有酸素運動・全身運動!!(出来るだけ毎日、無理なく続ける)

・薬物療法(インスリン治療)

・追加インスリン分泌の補充・基礎インスリン分泌の補充・追加、基礎インスリン分泌の同時補充

・GLP-1受容体作用薬(注射製剤):1日1回、1日2回、週1回。

 

〇糖尿病は現在の医療でも完治は難しいですが、良好にコントロールを保ち歯周病をはじめとした各種合併症を予防する事が可能な病気です!!歯周病を治療する事により、血糖コントロールを改善できることが示唆されており、定期的な歯科健診・治療が非常に重要です。糖尿病は、医師と二人三脚で一生付き合っていく病気ですので、自己判断で治療を中断せずに、継続して治療する事が大事です!!

 

講演Ⅱ 演題  「糖尿病の薬物治療」

~服薬アドヒアランスの重要性~

講師  太田記念病院 薬剤部・医療安全管理部   山藤 満 先生

 

太田記念病院 薬剤部・医療安全管理部 山藤 満 先生

 

糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が基本です。しかし、良好な血糖コントロールが実現できないときには、合併症の発症や進行を抑えるために薬物治療を開始します。糖尿病のお薬にはさまざまな種類があり、それぞれ異なった特徴を持っています。特に血糖値を下げる 『経口血糖降下薬』 には糖尿病の状態や原因にあわせ、種類が多数あります。同時に服薬アドヒアランス(服薬遵守率)も重要です。どんなに効果のあるお薬が開発されて処方されても、服用されない限り効果は現れません。合併症の発症や進行を抑えるためにも糖尿病を正しく理解し、治療が適正に行われることを期待します。

〇薬物療法の目的

1,原因除去:疾病の原因除去 ・ 抗菌薬

2,対症療法:疾病に伴う症状の緩和 ・ 風邪薬、鎮痛解熱剤

3,補充療法:生体に不足している物質を補う ・ ホルモン剤、ビタミン剤

4,予防療法:疾病の予防 ・ インフルエンザワクチン

◎身体の機能を正常範囲にして、低下や亢進させない!!

 

〇アドヒアランスとコンプライアンスの違い

・コンプライアンス

患者が、医師や薬剤師などから指示された治療法を、指示通りにきちんと守って実行する。

・アドヒアランス

患者の理解、意思決定、治療協力に基づく相互理解の下で、治療を継続する。

 

〇アドヒアランス向上は世界的な課題

慢性疾患に処方された薬剤の服薬継続率は50%に過ぎない!!

アメリカ     :高血圧症の服薬継続率 51%

オーストラリア :喘息の服薬継続率 43%

中国       :高血圧症の服薬継続率 43%

 

〇経口糖尿病薬のポイント

1, 経口薬(飲み薬)による治療が必要な時はどんな時?!

・食事療法や運動療法の効果が不十分な時。

・診断時の血糖値がだいぶ高い時。

2, 糖尿病の飲み薬の種類と特徴!

・経口血糖降下薬は大きく分けて7タイプ。

・病状によって使い分けられている。

3, 飲み薬による治療を正しく続けるために!!

・低血糖(副作用)についての対処法を把握しておく!

・食事、運動療法を続けることが大切!

・飲み忘れ、飲み間違いの防止!

・他の病気の治療薬も服用するときの注意!

・シックデイ(体調不良時)の対策!

・インスリン療法などに変更!

 

〇経口血糖降下薬

・インスリン抵抗性改善系

ビグアナイド薬 : 肝臓での合成を抑える

チアゾリジン薬 : 筋肉や肝臓でのインスリンの働きを高める

・インスリン分泌促進系

DPP-4阻害薬 : 血糖が高い時にインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑える

スルホニン尿素薬 : インスリン分泌を促進

速効型インスリン分泌促進薬 : より速やかにインスリン分泌を促進

・糖吸収、排泄調節系

α‐グルコシダーゼ阻害薬 : 小腸からのブドウ糖吸収を遅らせる

SGLT2阻害薬 : 尿からのブドウ糖排泄を促進

 

〇経口薬の用法(食前・食後・食間とは)

・食前 : 食事の60分から30分前まで。

・食後 : 食後30分位まで。

・食間 : 食後30分から約2時間後(空腹時)

 

〇アドヒアランスをよくするための工夫

・服薬数を少なく : 同じ薬効を有する2~3錠を1錠にまとめる。合剤を利用する。

・服用法の簡便化 : 服用回数を少なくする。食前、食直後、食後などの服用方法の混在を避ける。

・介護者が管理しやすい服用法 : 出勤前、帰宅前にまとめる。

・剤型の工夫 : 口腔内崩壊錠、貼付剤などの利用。

・一包化調剤の指示 : 長期保存、途中で用量調節ができないなどの欠点がある。

緩下剤、睡眠薬など症状によってのみ分ける。薬剤は同一にしない。

・カレンダーの利用 : 飲み忘れ防止に有効。

 

〇かかりつけ薬局の利用

前の薬が余っていたり、飲みにくい薬があったり、1日3回は飲めない、薬の種類が多くて困る等々、こんな時は薬剤師に相談しましょう!! また、お薬手帳も忘れずに持参しましょう!!

 

講演Ⅲ 演題 「歯周病はどんな病気?」

~未病から疾病へ~

講師 ヒデ・デンタルクリニック 院長 山口英久 先生

 

講師 ヒデ・デンタルクリニック 院長 山口 英久 先生

「人生100年」と言われるようになり、長寿社会へとますます拍車がかかってきています。

健康でいるためには、食事ができ栄養を取ることが基本となります。つまり、食べることが、生きていくうえで必要不可欠です。

そして、食べるためには口を使い、歯で噛み砕き、舌を使い飲み込むことになります。しっかり食事がとれなければ、全身にも影響が出てしまいます。

歯周病と糖尿病は、共に生活習慣病であるため密接な関係があります。

歯周病がどのような病気か、歯を残すことがどのようなことなのか、糖尿病との関係についてお伝えできればと思っております。一人でも多くの方々に自分の歯を守るために、歯に興味をもっていただけたら幸いです。

 

〇歯周病(歯槽膿漏)はどんな病気?

 

歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり抜歯をしなければならなくなってしまいます。歯周病とは、歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症を引き起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気の事で、結果的に歯を失う原因となります。

 

〇歯周病の原因

お口の中の300~500種類の細菌が、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取するとその細菌が作用し歯の表面に歯垢(プラーク)を形成します。この歯垢(プラーク)が虫歯や歯周病を引き起こします。歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり歯石に変化し強固に付着します。これはブラッシングだけでは取り除くことが出来ません。ここに細菌が入り込み歯周病を進行させる毒素を出し続けます。

次の事も歯周病を進行させる要因となります。

1, 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ。

2, 不適合な冠や義歯。

3, 不規則な食習慣。

4, 喫煙。

5, ストレス。

6, 全身疾患(糖尿病、骨粗しょう症、ホルモン異常)。

7, 薬の長期服用。

 

現在では、歯周病は予防でき治療も可能です!!大切なのは予防・診断・治療、そしてメインテナンスです。歯周病の原因は歯垢ですから、それを溜めない、増やさないことが基本です。

 

〇メインテナンス

・歯周病治療のゴールは?=出血の無い歯肉にすること!!

・予防するために必要不可欠な事 : プラークコントロール=歯を磨くこと!!

( 歯垢を歯ブラシによってコントロールすること!歯磨きの徹底!! )

・歯ブラシ(歯磨き)の方法

バス法:歯に対してブラシを45度くらい歯肉の方へ傾けてブラシを細かく動かして磨く!!

・効率的なブラッシング

1, 歯ブラシは一筆書きになるように使用する。

2, 歯ブラシは舌側(内側)から磨き始める。

3, 食後に磨く。

4, 夜寝る前に一番丁寧に磨く。

・感覚を利用したブラッシング指導

1, 指の感覚 : まずは手用歯ブラシ、上手になったら電動や音波歯ブラシを使用する!

2, 歯肉の感覚 : 腫れや痛み等。

3, 舌の感覚 : 舌で歯の表面を触ってみる!ヌルヌルしていないかどうか?!

4, 触覚 : 指や舌で歯や歯茎を触って確認する!

5, 視覚 : 鏡を見てしっかり汚れを落とす!

 

〇まとめ

・虫歯と歯周病は細菌感染であること。

・虫歯と歯周病の怖さを知り、歯の大切さを知ること。

・歯ブラシ(歯磨き)の良い習慣を身につけること。

・歯周病治療をして、メインテナンスをしやすい環境にしておくこと。

・かかりつけ歯科医院の定期健診(メインテナンス)の受診をすること。

 

医・歯・薬連携と題して、三名の先生方にそれぞれの視点から解りやすくご講演して頂きました。

近年、歯科医療は歯の健康だけではなく、全身の健康寿命を伸ばすための医療としてとらえられるようになりました。歯周病と糖尿病の密接な関係をご理解して頂き、明日からの生活に少しでもお役に立てれば幸いです。

―食べること、健康であること、美しくあること 全ては人々の幸せのために!―

 

文責 太田新田歯科医師会 市民公開講座運営委員会 増田康展

健康における歯の大切さ・定期検診の大切さ

太田新田歯科医師会

医療法人恵優会 理事長 八木 大輔

 

私たちの平均寿命が伸び最近では「人生100年時代」といわれるようになりました。健康寿命がどのくらいあるのかはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)にとって非常に重要です。

 

健康寿命を長くする要素として、歯の健康がとても大切になることが様々な研究でわかってきました。年を重ねても歯をどのくらい残せているか、またその残っている歯がどれくらい健康な状態かが重要ということです。

 

歯は、食べ物を噛み砕くためだけのものではありません。会話の発音を助けたり、顔の表情をつくるなど日常生活に必要な役割を持っており、歯を失うと食べ物が噛みずらくなるだけでなく体全体にも影響が出てきます。

 

最近の研究によると歯の数と認知症の関係性が確認されています。歯を失うことで脳への刺激が減り、歯が20本以上残っている人と歯があまりない人で比べると認知症のリスクが約1.9倍になるという結果も出てきています。また、歯の健康を維持する上で非常に重要な病気が歯周病です。

 

歯周病は歯茎が炎症してしまう病ですが、これが歯に悪いだけでなく、身体全体に悪影響を及ぼすということも分かっています。炎症した歯茎から菌や炎症物質が身体に入り込み、血管を通じて全身に悪さをします。それによって、糖尿病・高血圧・脳梗塞などの病気を引き起こしやすくなるということが分かっています。また、歯のかみ合わせのバランスが悪くなると、顔にしわができたり、あごや関節が歪んだり、姿勢や背骨の歪みなどに影響が出る方もいます。

 

私たちの歯は一度を失ってしまうと戻ることはありません。1日でも長く持たせるためには適切な歯磨きに加え、歯科医院での定期的検診を受け、早期発見・早期治療を行うことが重要です。定期検診で小さい虫歯が見つかれば、痛みが出てから治療するより治療回数も治療費も最小限に抑えることができます。

 

もし、長い間歯医者に行っていない、もしくは少し気になるところがあるけどそのままにしてしまっている方は、ぜひかかりつけの歯医者さんで検査してみてはいかがでしょうか?

お口ポカン

太田新田歯科医師会
尾島デンタルクリニック
院長 林崎 雅樹

「お口ポカン」

お口ポカンと聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

お子様に増えてきているですが、いわゆる「口呼吸」(こうこきゅう)をしていることによります。

口呼吸をしていると色々な不都合なことが起きると言われています。

 

お口で呼吸をしていると、空気中の細菌やウイルスが体内に入りこみます。 お口が乾いていることで、喉が炎症しやすくなり、風邪をひきやすくなってしまします。

 

また、むし歯になりやすくなり、歯肉が腫れてしまう原因にもなります。

そして一番の問題は歯並びが悪くなる可能性が高くなることです。

実は歯並びがキレイに並ぶための条件は子どもの成長期の正常な 「あごの成長」です。

もちろん、あごの成長には遺伝も含めて色々な原因があるのですが、原因の一つとしてあごを正しく成長させるために重要なのは舌の位置と言われています。

 

子供

 

お口ポカンの子は舌の位置が悪かったり、唇、頬の筋肉が弱っていたり、 しっかりバランスが取れていない子が多いのです。

その結果、歯並びが乱れてきます。

 

良いことは何もないので、口呼吸はやめたほうが良いのは間違いありません。

ただ、お子様も「口呼吸しよう」と思ってしている子はいないです。

ほとんどの無意識にしているので、修正するのはなかなか難しいのですが、まずはご家族の方が気づいたときに伝えてあげることですね。

 

お子様がテレビやスマホなどを見ているときにお口ポカンとしているかどうかでわかります。

保護者の方が気にしてあげてもらえると幸いです。