太田新田歯科医師会より新年のご挨拶

一般社団法人太田新田歯科医師会
小野歯科医院
院長 小野 好一

 

新年あけましておめでとうございます

太田新田歯科医師会会長の小野でございます。

日頃より当会の会務運営にご理解とご協力いただき有難うございます。

太田新田歯科医師会は創立100年を超え、現在は太田市内及びみどり市の笠懸に開院するほとんどの歯科医師が入会する120余名の会員からなっております。

太田新田歯科医師会では、いつまでもおいしくものが食べられ、楽しくおしゃべりができて、自立した生活ができ健康で過ごすためには、生涯を通じた切れ目のないお口の健康管理を行うことが重要あると考えており、そのための様々な活動や事業を行っております。

市民の皆様を対象とした2つの事業をご紹介いたします。

一つ目は「歯と口の健康フェア」です。6月4日虫歯予防デーに合わせてイオンホールで開催しております。会場で歯科医師会員の歯科医師はもちろんですが、歯科衛生士、歯科技工士、栄養士そして看護師に参加していただき、皆さんが工夫を凝らしてお口を始めとする健康管理に関するミニイベントを行って頂いております。昨年はなんと来場者は700名を超える大盛況で、多くの方に今まで以上にお口と歯の健康管理に関心を持っていただいたのではないかと自負しております。

二つ目は「市民公開講座」です。市民公開講座は歯と口の健康に関する情報発信の場として太田市との共催で開催しております。昨年はNHKの「ためしてガッテン」の元名物ディレクターの北折一先生をお招きして「ガッテン流健康学」を大公開していただきました。ギャグあり、笑いあり、目からうろこの健康法で、「良かった」「来年も参加したい」と多くの声が寄せられました。

ポスター、チラシ、太田市の広報等などでイベント情報をお知らせしますので参加していただければ幸いです。

 

また、生涯を通じた切れ目のない歯と口の健康管理行うためにはかかりつけ歯科医師のもとで定期的な健診を受けていただくことをお勧めいたします。

太田新田歯科医師会から年末年始の休日歯科診療当番のお知らせ

一般社団法人太田新田歯科医師会

西ばやし歯科医院
院長 西林 滋

太田新田歯科医師会で休日に歯の痛み、腫れた、とれたなどで急にお困りの方に応急処置を主体とした診療を行っております。

歯科医は太田市内での開業医などが当番制で担当しております。

  • 年末年始 12月29日~1月3日 (30日、31日は混雑が予測されます)
  • 診療時間 午前10時~午後1時まで
    電話受付 12時30分  最終来館受付 12時45分までに来院してください
  • 診療内容
    応急処置が主体になります。歯型をとってかぶせ物、入れ歯を作る、歯石をとるなどの治療はしておりません。
  • 薬は処方箋をだして薬局で買っていただきます。
  • 必ず保険証、マイナンバーカード、資格確認書をご持参ください。ないと10割負担になります。後日保険証、マイナンバーカード、資格確認書をご持参いただければ預かり分の費用は返金します。
  • また現在飲んでいる薬を表示するお薬手帳なども忘れずに持参してください。また問診票には病気・体調等もれなく記入してください。
  • 住所 太田市新井町516-18
    太田市役所の南西に位置し、川沿いにあります
    電話番号 0276-45-7320
  • 所在地や電話番号の確認は太田市広報にも書かれており、ホームページもあります。

お口に関する法律を知っていますか?

学校法人有坂中央学園                                                         中央医療歯科専門学校                                                         歯科衛生士 戸田 恵理

この度は、太田新田歯科医師会の先生方からこのような貴重なお時間を頂きました事にお礼を申し上げます。

私共の専門学校は、歯科衛生士を養成する3年制の専門学校です。学校は太田駅北口から徒歩5分の東本町にあります。
今年で開校22年目となります。

皆様は、歯科衛生士というとどのようなイメージをお持ちでしょうか?

歯科医師の隣に立ち唾液の吸引や、治療器具を手渡している場面を想像される方が多いと思います。実はそのような業務は歯科助手さんも担当する事ができます。歯科衛生士の主な業務は、治療機器を使用し歯周病の治療と予防、薬剤等を使用し虫歯予防の処置を直接、患者さんに施すことです。また正しい噛み方、飲み込み方などお口の機能訓練や改善に関する指導です。これらの業務は、法律上、歯科助手さんはできません。

さて、お口や歯を健康に保つことが全身の健康維持に役立つこと、歯科保健を推進するために2011年に歯科口腔保健の推進に関する法律が施行されました。この法律には、「お口の健康に関する正しい知識を身につけること」「生涯にわたって歯科疾患の予防をすること」「定期的に歯科検診を受けること」「必要に応じて歯科保健に関する指導を受けること」などの内容が盛り込まれています。

学校歯科保健統計調査によると中学1年生の永久歯の虫歯の本数は1994年で一人平均4本と多かったのですが、2014年に1本を下回り、直近の2023年では一人平均0.56本と、少ない水準となっています。しかし、大人になると虫歯が増え、中年以降から高齢者では歯の根の部分の虫歯が増えてきます。この部分の虫歯は、自身では気づきにくく放置すると根っこから歯が折れてしまう事もあります。

歯周病や虫歯予防のために、ドラッグストアなどで様々な製品を購入し、ご自身で予防に取組んでいる方も

多くおられると思います。正しくお口の健康を維持するためには、歯科医院で定期検診を受けることが重要です。

定期検診では歯科医師・歯科衛生士は歯と歯茎だけを診ているようですが、実は患者様の唇、頬の内側、舌の表側や裏側、上顎や喉の奥手前までも丁寧に診ています。思わぬ病気や、お口のがんなども見つけられる事もあります。早期に発見できれば安心ですよね。そのために多くの方が積極的に歯科医院で定期検診を受けていただくことをお勧めします。専門家に定期的に確認して貰う事で、一人一人に合った適切なケア方法を丁寧にアドバイスしてもらえます。

皆さんも是非、この機会に歯科医院へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

最後になりますが、当校では社会人が働きながら通学出来るカリキュラムを展開しております。午前は歯科衛生士国家資格取得のために学び、午後は歯科医院で歯科助手として勤務している30代、40代の学生さんが多く在籍している特色のある養成校です。クラスメイトの約半数は社会人で構成されています。

来年3月までは月に1度オープンキャンパスを開催します。随時見学も可能ですので、ご興味のある方は是非足を運んで頂ければ幸いです。

オーラルフレイルって知っていますか?

一般社団法人太田新田歯科医師会

やまぎし歯科医院

院長 山岸 理文

まず最初にフレイルって言葉を聞いたことがありますか?

高齢者は、健康な状態から要介護状態になるまでにフレイル(虚弱)という中間的な段階を経ていると考えられています。フレイルは身体的な問題だけでなく認知機能障害やうつなどの精神的な問題や独居や経済困窮などの社会的問題も含まれています。

フレイルの原因

○動くことが少なくなる

○社会的に交流する機会が減る

○身体機能の低下

○筋力低下

○認知機能低下

人生100年時代と言われている昨今ですが、出来るだけ長く健康でいたいと誰もが考えていると思います。しかし、人の加齢が進むにつれて徐々に心身の機能が低下していきます。

日本人の平均寿命 男性:81.09歳 女性:87.14歳 (令和5年)

日本人の健康寿命 男性:72.7歳  女性:75.4歳

約10年ほど日常生活に制限がある状態の期間があります。

健康を維持するために大事なことは、食事や運動に気を配ったり、生活習慣病にならないように気を付けることが代表的です。また多くの人が心掛けていると思います。そしてもう一つ大切なことが、フレイルの予防です。フレイルは、適切な治療や予防によって改善できます。

日本歯科医師会では、「8020運動」を推進してきました。80歳になっても20本以上自分の歯があれば食生活にほぼ満足することが出来ると言われている。

そして新たに取り入れられた考え方に「オーラルフレイル」の予防です。

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは加齢による衰えのひとつで、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下しつつある状態のことを指します。

オーラルフレイルの症状は、具体的には、食べこぼし、飲み込むときのわずかなむせ、噛めない食品の増加、滑舌の悪化などです。

オーラルフレイルチェックリスト

オーラルフレイルチェックリスト

オーラルフレイルの予防

噛む機能(咀嚼機能)が低下:
むし歯があったり、噛むと歯が痛い、ぐらぐらする歯がある、入れ歯があっていない
→ 噛めないことを歳のせいと諦めず歯科医院に受診し相談する。

飲み込む機能(嚥下機能)が低下:
食事中や食後にむせる。薬が飲みにくくなった。痰が増えた → 嚥下体操
口の渇きが気になる → 唾液腺マッサージ
正しいセルフケアを行う → 歯磨き・舌磨き・入れ歯をきれいにする。歯科医院で定期健診を受ける。

オーラルフレイルを予防して健康寿命を延ばしましょう!