~睡眠時無呼吸症候群(いびき)について~

太田新田歯科医師会
MK歯科クリニック
院長 増田康展

コロナウイルス感染症の感染拡大にて、開催が中止となっておりました太田新田歯科医師会主催の市民公開講座が、昨年2022年11月13日(日)太田市学習文化センター視聴覚ホールにて、

 

~医科歯科連携~

そのいびき、息が止まっていませんか?睡眠時無呼吸症候群か??

という演題で3年ぶりに開催されました。

講演をお聞きになった方もいらっしゃるとは思いますが、今日は睡眠時無呼吸症候群(いびき)についてお話しさせて頂きます。

先ず、睡眠時無呼吸症候群とは?一晩の睡眠中に無呼吸(10秒以上の呼吸気流の停止)がありNON‐REM睡眠期(ぐっすり眠っている時)にも出現するもので、1時間当たりの無呼吸回数が5回以上のものを言います。

睡眠の質と量、良く眠れることは健康維持にとても重要で睡眠の病気は全身に関わる病気の原因となります。最近では、トラックやバス、一般の車の事故が、睡眠時無呼吸症候群が原因のひとつではないかと言われています。

睡眠時無呼吸症候群の原因は、形態的異常として、肥満・扁桃腺肥大・巨舌症・小下顎症など、機能的異常として、気道の筋力の低下(舌根沈下)などにより起こるとされています。

睡眠時無呼吸症候群の担当科は、精神科・呼吸器内科・神経内科・耳鼻咽喉科・歯科など多くの科が関わっております。治療としては、呼吸器内科などで CPAP(シーパップ)という鼻につけるマスクを使用し、陽圧の空気を送り込み、上気道を広げ、開存を補助する治療法があります。歯科では、口腔内装置(専用のマウスピース)を装着し、下顎を前方に移動させ気道を開存し無呼吸を改善させる治療や口腔外科的手術(肥大した扁桃腺の切除)などがあります。

心配な方は、呼吸器内科など早めにかかりつけ医を受診していただきたいと思います。

当会ホームページの市民公開講座の欄にもう少し詳しく掲載されておりますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。