エフエムTARO 2019 放送内容

口内炎について

太田新田歯科医師会
いとう歯科口腔外科
院長 伊藤 秀俊

口内炎について

今回は口内炎についてお話します。

みなさん一度は、かかったことのある身近な病気だと思います。稀に単なる口内炎でない場合もありますので注意しなければなりません。

そこで、今回は口内炎の概要と注意しなくてはならない口内炎について解説します。

口内炎とは、舌、歯肉、唇、頬粘膜、喉の奥などの口腔粘膜に起こる炎症の総称です。

症状は、数ミリから10ミリ程度の円形もしくは楕円形で周囲に紅斑、中心はやや白色を呈している接触痛を伴う粘膜の損傷で、1つから複数個出現します。原因は様々ありませが、中でも多いのは、粘膜の傷に細菌が感染して出現します。傷の原因は虫歯、歯の鋭縁、食形態、不適合な義歯や冠、矯正装置などによる慢性的な刺激によるものです。口腔乾燥を伴っている場合はさらに出現しやすいです。

咬傷、火傷から波及することもあります。ストレス、疲労、食生活の乱れ、風邪、ステロイド剤の長期内服などによる免疫力の低下により出現することもあります。また、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、口腔癌の初期症状としても出現することもあります。

治療は通常であれば1週間以内に自然治癒します。原因にあった治療方法を選択するのと同時に疼痛の軽減と治癒の促進をはかる目的で軟膏、含嗽剤、パッチシールを使用します。

 

注意しなくてはいけない口内炎について

①治療を行っても治らない口内炎

原因に対処し軟膏を塗布すれば1週間程度で治癒します。2週間以上治らないもの

→口腔癌 扁平苔癬 ベ-チェット病などが疑われます。

②口内炎の表面が不整、硬結を伴う口内炎

→口腔癌が疑われます。

③水疱を伴い多数出現する口内炎

軟口蓋(喉の奥)、唇に多数出現し発熱を伴う

→ウイルス性疾患:ヘルペス 帯状疱疹 麻疹が疑われます。

④ステロイド薬を長期内服している場合

口内炎の他、口腔粘膜に白斑を伴う

→口腔カンジダ症が疑われます。

⑤広範囲で境界が不明瞭で白い網目状なもの

→扁平苔癬 金属アレルギーなどが疑われます。

 

以上のようなものがありますが、極めて稀ですのであまり神経質になることはありません。しかし、2週間以上治らない場合はかかりつけ歯科医院もしくは歯科口腔外科を受診してください。

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