休日診療のお知らせ

太田新田歯科医師会
西ばやし歯科医院
院長 西林 滋

休日診療のお知らせ

12月29日(日)・30日(月)・31日(火)

1月1日(水)・2日(木)・3日(金)は

10時から13時まで急患のための診療を行っております。

電話受付は12時30分、最終来館受付は12時45分です。

電話番号は 0276-45-7320

太田市新井町516番地18 太田新田歯科医師会館です。

  • 保険者証の持参をお願いします。無い場合10割負担になります。
  • あくまで応急処置が主体になります。

くいしばりの「くせ」がありませんか

太田新田歯科医師会
橋本歯科クリニック
院長 橋本 隆宏

くいしばりの「くせ」がありませんか

突然ですが、あなたのお口の中で今、上の歯と下の歯はくっついていますか?

それとも離れていますか?

こんな質問、聞いた事も、された事も無いと思います。

食事をするために、歯というものは、上の歯と下の歯が常にぶつかり合って、当たっていて当たり前と思われがちですが、強すぎて余計な咬み合せによって、時には大切な歯を割ってしまったり、しみたり、挙句の果てには頭痛や肩こりなどの体調不良で引き起こしてしまう原因にもなってしまうのです。

この余分な咬みしめはT・C・H(トゥ―ス・コンタクティング・ハビット)と呼ばれ、過剰な歯の接触や咬みしめをしてしまう「くせ」を意味します。

このくせは、皆さんが無意識に、何かに集中している時や、緊張している時に起こることが多いとされています。

この「くせ」が自分に起きているかを、自分で手鏡1つで判断が出来ます。

頬の内側の粘膜に、歯ならびと平行に線状のもり上がりが出来たり、べろの横に、ちょうどカンをカン切りで開けたフタのギザギザの模様が付いたり、歯の上の部分がテーブルの様に平らになっていたり、下あごの内側(べろ側)や、上あごの中央に硬いコブの様な骨の出っぱりが出来たりと、症状が様々ですが、お口の中は、ご自分の目で確認する事が出来ます。

是非、歯科医院に通院の際には、くいしばりのくせが有る無しを確認してもらうと良いでしょう。

では、対処法ですが、夜間の睡眠時のくいしばりや、歯ぎしりには、樹脂で作ったいわゆるマウスピ―スを装着してもらいます。

日中の意識の有る時間帯では、緊張又は集中しているであろう場所、たとえばパソコンの画面横などに「力をぬいてリラックス、深呼吸」などの書いた「付せん」や「貼り紙」をして、起きてしまう「くいしばり」を未然に防ぎます。

また、起きてしまっていたら、肩の力を抜いて、深呼吸して上下の歯を離して、リラックスします。

これをくり返しているうちに自然と、無意識のうちに歯を離す事に慣れてきます。

ストレス解放のために、歯ぎしりや、くいしばりがされているのは、なぜなのかは解明されていませんが、大切な歯を守るためにどうか参考にしてみて下さい。

はじめてのお口のケアと離乳食、幼児食について

太田新田歯科医師会

さいとう歯科医院

院長 齋藤 ちひろ

 

はじめてのお口のケアと離乳食、幼児食について

今日は歯が生え始めてから2歳くらいまでの、こどものお口の成長に合わせた食事とお口のケアについてお話ししたいと思います。

赤ちゃんの生まれて初めての食事は離乳食になります。離乳開始の目安は、首がすわり、お座りが安定する頃で,スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる時期です。まだ歯は生えていないことが多く、ヨーグルトやポタージュなどペースト状のものから始めます。スプーンを下唇にのせ上唇が閉じるのを待ちます。こうすることで唇をしっかり閉じて飲み込むことを覚えます。この頃は歯磨きを始める準備として、スキンシップで口の周りを触られることに慣れさせましょう。

生後8ヶ月くらいになり前歯が生え始めたら、一日一回歯磨きをして歯ブラシの感覚に慣れさせます。口の中がよく見えるように、寝かせ磨きをすると良いでしょう。この時期は豆腐やマッシュポテトなど、大人が指で潰せる固さの食べ物が目安です。また水分をコップで飲む練習の第一歩として、スプーンを横向きに唇に当てて飲ませます。最初は一口ずつ飲ませてあげましょう。

1歳頃になると上下の前歯が生え揃い、柔らかく煮た野菜やバナナなどが食べられるようになります。前歯の役目は自分の口に合った一口量をかじり取ることです。バナナなどは縦に4つに切り、スティック状にして前歯を使ってかじり取る練習をしましょう。はじめは大人が持って一口かじらせ、次にこどもに手づかみで持たせ大人が手を添えて、一口量を教えていきます。歯磨きのポイントは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目に注意します。上下の前歯8本が生え揃うまでに歯ブラシに慣れさせましょう。

1歳6ヶ月くらいになると奥歯が生え始めます。この時期になると歯で食べ物を食べ、噛む動作も完成してきます。パサつく物や繊維の多い物はまだ食べるのが難しいですが、すり潰せる固さで自分で手づかみできる物は、手で持って食べさせます。詰め込まないように大人が見守ってあげましょう。奥歯が生えたら1日1回は必ず歯を磨く習慣をつけ、甘い飲み物やお菓子を控えるようにしましょう。

歯の生える時期は個人差があります。月齢だけで食べられるかどうかを判断せず、お子さんの口の中や食べる様子をよく見てみましょう。こどもは大人の真似をして食べ方を学びますので、食事は家族一緒に食べましょう。

太田新田歯科医師会では1歳児の歯科相談を受け付けています。お子さんの食べ方支援や歯磨き相談をおこなっていますので、お気軽にお問い合わせください。

むし歯の予防

太田新田歯科医師会

古室歯科クリニック

院長 古室 浩明

むし歯の予防

 

9月に入り暑さも一段落して過ごしやすくなってきました。8月は暑かったですね。猛暑日が続き「水分補給」を意識することも多かったように思います。

暑ければ汗をかきますので体から水分が出ていってしまう。これを補うために水分を補給するというのは自然の流れです。これが水であればいいと思いますが、手にするものは炭酸飲料やスポーツドリンクということが多いのではないでしょうか。炭酸のスッとする爽やかな飲み心地や、素早く体に浸透していくイオン飲料を選びたくなるのは良くわかります。

ただしこれらの飲料には糖分が多く含まれていることにも注意が必要です。糖分はご存知の通りムシ歯の原因になります。風邪をひいた時や猛暑の中、脱水症状があるような緊急時には水分の摂取が最優先になるのでしょうが、最近は随分涼しくなりましたよね?普段から予防的に常用となるとこの糖分による弊害が大きくなってきます。歯の付け根のあたりが白濁してきたり歯の間にムシ歯をつくって穴が開いてしまったり、思わぬ結果になってしまうからです。

飲み物は固形物に比べて流れがいいので口の中に糖分を拡散する効果が高いです。これに炭酸が加わるとしゅわっと発泡して口の中隅々まで糖分を届けるのでムシ歯予防の観点からすると大変困ったことになってしまうのです。「〇〇の天然水」となっているものでもしっかりと糖分が入っていたりするので注意して下さい。ボトルの裏の成分表を見て頂くと一目瞭然であります。

最近良く見かけるものに「塩入りタブレット」というものがあります。これは水分と一緒に汗の中の塩分も出ていってしまうので、補おうというモノのようです。塩分を補うことは正しいのでしょうが、このタブレットも袋の裏の成分表を見てみると一番初め、というと原材料で一番成分の多いものということですが、これが砂糖なのです。次にブドウ糖、次に水あめです。4番目にようやく食塩となっているのです。これでは塩分を取ろうと思っても塩分よりも多く糖分を取っていることになってしまいます。1粒10㎉あるそうでカロリーも高めのようですね。

糖分はムシ歯の原因になりますので、ムシ歯予防の観点からするとこのタブレットも要注意かと思います。

表パッケージや絵だけでなく成分表から内容をよく確認しないとパッケージによるイメージで体にいいことのつもりが思わぬムシ歯を自分から呼んでしまうこともあるので注意しましょう。