歯科健診のすすめ

太田新田歯科医師会
ラブ歯科クリニック
院長 松尾 直大

歯科健診のすすめ

こちらの放送でも前回告知させていただきました「歯と口の健康フェア」が6月2日開催されました。地域の方々への歯科情報の提供、口腔ケアに対する意識の向上を目指したイベントです。小さなお子さんから高齢の方まで約1200人の多くの方々にご来場いただきました。ありがとうございました。来年も同じ時期に開催されますので、よろしくお願いします。

健康フェアに歯科相談のコーナーがあるのですが、そこで「少し違和感がある程度でも受診していいでしょうか」という質問がありました。

痛くなって歯科医院に行くという方も多いと思いますが、痛くなった時には原因となる虫歯や歯茎の炎症が進行していることがあります。痛みが出る前の、食べ物が詰まる、とか、歯磨きの時に違和感がある、といった段階で治療ができると痛みなく治療もすぐに終わることが多いです。ですから、少し違和感があったら歯科医院を受診してください。

できれば、違和感を感じる前に定期健診を受けることをお勧めします。健診では「虫歯・歯周病のチェック、詰め物に不具合がないか、ブラッシング指導・歯石の除去、頬や舌など粘膜に異常がないか」などをみていきます。

定期的に健診を受け、ブラッシング指導を受けることで自然と歯に対する意識が変わってきますし、クリーニングできれいになった状態を保つために毎日の歯ブラシがより丁寧なものになります。そうすることでお口の中を清潔でいい状態に長く続けることができるでしょう。

健診の間隔はその人のお口の状態によりますが3か月から半年が目安になります。

いま、定期的な健診を受けていらっしゃらない方は、かかりつけの歯医者さんで、ぜひ健診について聞いてみてください。

第25回歯と口の健康フェア~歯っぴぃライフで8020~

太田新田歯科医師会

おおたアクア歯科クリニック

院長 生方 真人

太田新田歯科医師会では、「むし歯予防デー6月4日」にちなみ6月2日(日)イオンモール太田 2Fイオンホールにて、午前10時から午後3時まで、「歯と口の健康フェア~歯っぴいライフで8020~」と題し、市民の方々への歯科情報の提供、口腔ケアに対する意識の向上をして頂くことを目指したイベントを開催します。

入場は無料です。

前年と違い、終了時間が午後3時ですので注意してください。

今回のフェアの内容は

・ミニ市民公開講座(歯科医師 訪問診療について、栄養士会による公開講座)

・正午から太田市内の児童、生徒の書いた歯科保健に関するポスターの表彰式

・歯磨き指導 フッ素塗布

・位相差顕微鏡(自分の歯垢の中の細菌観察)

・技工士会による型採り

・血圧測定、健康相談

・歯科医師による歯科相談

・バルーンアート

・ロッテ、グラクソによる企業ブース

歯、歯肉、口の中の疾患は、全身の健康に大きく影響します。この健康フェアを機に、歯と口の状態に関心を持っていただき、日頃の口腔ケア、口腔管理に役立てて頂きたいと思います。

小さなお子様からご年配の方々まで元気で楽しく健康ですごせるように、さまざまなイベント、健康情報を準備し企画をしております。ぜひご来場お待ちしております。

またこのフェアは、過日、市内小中学生を対象に応募いただいた歯科保健啓発図画ポスター標語コンクールの優秀作品の展示会を兼ねております。こちらの方もご覧になっていただきたいとおもいます。

「歯と口の健康フェア」は、今回で25回目の開催となります。去年は1300名以上の方々に来ていただきました。

今回もぐんまちゃんが応援に駆けつけてくれることにもなっていますので、ゆるキャラファンの方々も含めて沢山の方々のご来場をおまちしております。

またご来場の方々には素敵なプレゼントも用意しておりますので、ぜひお立ち寄りください。

口内炎について

太田新田歯科医師会
いとう歯科口腔外科
院長 伊藤 秀俊

口内炎について

今回は口内炎についてお話します。

みなさん一度は、かかったことのある身近な病気だと思います。稀に単なる口内炎でない場合もありますので注意しなければなりません。

そこで、今回は口内炎の概要と注意しなくてはならない口内炎について解説します。

口内炎とは、舌、歯肉、唇、頬粘膜、喉の奥などの口腔粘膜に起こる炎症の総称です。

症状は、数ミリから10ミリ程度の円形もしくは楕円形で周囲に紅斑、中心はやや白色を呈している接触痛を伴う粘膜の損傷で、1つから複数個出現します。原因は様々ありませが、中でも多いのは、粘膜の傷に細菌が感染して出現します。傷の原因は虫歯、歯の鋭縁、食形態、不適合な義歯や冠、矯正装置などによる慢性的な刺激によるものです。口腔乾燥を伴っている場合はさらに出現しやすいです。

咬傷、火傷から波及することもあります。ストレス、疲労、食生活の乱れ、風邪、ステロイド剤の長期内服などによる免疫力の低下により出現することもあります。また、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、口腔癌の初期症状としても出現することもあります。

治療は通常であれば1週間以内に自然治癒します。原因にあった治療方法を選択するのと同時に疼痛の軽減と治癒の促進をはかる目的で軟膏、含嗽剤、パッチシールを使用します。

 

注意しなくてはいけない口内炎について

①治療を行っても治らない口内炎

原因に対処し軟膏を塗布すれば1週間程度で治癒します。2週間以上治らないもの

→口腔癌 扁平苔癬 ベ-チェット病などが疑われます。

②口内炎の表面が不整、硬結を伴う口内炎

→口腔癌が疑われます。

③水疱を伴い多数出現する口内炎

軟口蓋(喉の奥)、唇に多数出現し発熱を伴う

→ウイルス性疾患:ヘルペス 帯状疱疹 麻疹が疑われます。

④ステロイド薬を長期内服している場合

口内炎の他、口腔粘膜に白斑を伴う

→口腔カンジダ症が疑われます。

⑤広範囲で境界が不明瞭で白い網目状なもの

→扁平苔癬 金属アレルギーなどが疑われます。

 

以上のようなものがありますが、極めて稀ですのであまり神経質になることはありません。しかし、2週間以上治らない場合はかかりつけ歯科医院もしくは歯科口腔外科を受診してください。

歯周病の原因と予防法

太田新田歯科医師会

ヒデ・デンタルクリニック

院長 山口 英久

 

歯周病の原因と予防法

 

口の中の病気と言えば、虫歯を連想する人がほとんどだと思います。虫歯は痛みがあり変だなあと感じやすい病気です。しかし、もう一つ、忘れてはいけないものは、歯周病です。歯周病を放置しておくと口だけでなく、全身の病気とも関連性があるので要注意です。

歯周病の原因は口の中の細菌です。歯周病は細菌による感染症です。歯周病を引き起こす細菌によって歯の周囲の組織を破壊していきます。歯周病に関与する細菌は歯茎に溝の中に生息しています。

歯周病を引き起こす細細菌は嫌気性細菌に分類され空気を嫌う細菌です。一方、虫歯を引き起こす細菌は好気性菌で空気を好む細菌です。虫歯は歯の表面にできる空気に触れるところにできやすいということです。例えば、虫歯が多い人は歯周病が軽度、虫歯が少ない人は歯周病が進行しているといったように、口の中の細菌は棲み分けができています。

このように口の中の細菌も生活をしています。そして、無菌にすることは不可能です。歯周病を引き起こす細菌によって破壊された歯茎の溝は歯周ポケットと言われ4㎜以上で骨の吸収があれば歯周病と診断されます。軽度、中程度、重度と分類され、治療法、治療期間は様々です。また、間接的に歯周病を悪化させる要因としては、喫煙、糖尿病、適合不良のかぶせもの、歯並び、ストレス、などなど全身との関連性も重要です。

特に、糖尿病の合併症の1つに歯周病も含まれています。糖尿病は血管症を引き起こし、血管が脆くなるため免疫反応が低下して歯茎がやられてしまいます。

では、予防をするためには何が必要でしょうか?それは、歯ブラシとメインテナンスです。歯ブラシを行わずして歯周病の予防はできません。もちろん、歯周病と診断されたら、必要な治療はしなくてはなりませんが、良い習慣としての歯ブラシが重要になります。お口の中の細菌は溜まるとヌルヌルしてきます。例えば、排水管の滑りと一緒です。

排水管はブラシで擦って取ります。それと同じです。単に、洗口剤や薬を塗っただけでは意味がありません。

歯ブラシには適切な動かし方があります。持ち方はえんぴつ持ちが一般で、ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に入れて、歯の2本分くらいを目安に小刻みに動かすことが推奨されています。

テレビのCMなどで【プラークコントロールで歯周病予防】と言うことを耳にしたことがあると思いますが、プラークは塊を意味していて、口の中では、プラーク=歯垢です。歯垢は細菌の塊ですので、歯ブラシで除去して減らす、つまり、コントロールすると言うことになります。前述したように口の中を無菌にすることは不可能です。歯ブラシで細菌を減らすこと、プラークコントロールが必要になると言うことです。

また、歯周病の治療が終了したメインテナンスも重要です。歯は毎日、使います。ある意味では消耗していくものです。機械と一緒で、定期的にチェックは必要です。細菌は一度、減っても期間が経てばまた増えてきます。定期的にクリーニングをして減らしておくことが口腔内の衛生状態を保つための役割を果たすと考えています。

歯周病は症状が出ずに進行することもあります。歯茎に違和感や、出血がある方は歯科医院を受診していただき、検査をしてお口のチェックをしてみてはいかがでしょうか?

早期発見、早期治療、そして、定期的なメインテナンスが大切だと思います。

義歯を入れられる患者さんへ

太田新田歯科医師会
はしづめ歯科医院
院長 橋爪 雅

義歯を入れられる患者さんへ

初めて入れ歯を装着した場合、異物感に慣れるよう努力が必要です。人によっては慣れるのに3ヶ月位かかることもあります。食事については硬いものや大きな食片は避け、小さくて柔らかい食事から徐々に慣らしていきましょう。

また、場合によっては、

  • 唾液が出やすくなる
  • 歯や歯肉がしめつけられる感じがする
  • 話しにくい、発音しにくい
  • 熱や味覚に対して鈍感になる
  • 気持ち悪くなったり吐き気がしたりする

というようなことが起こることがあります。そのような場合は、入れ歯をお口の中に装着する時間を最初は短くし、それを少しずつ伸ばすなどして慣らしていくようにしましょう。

新しい入れ歯の場合、入れ歯のふちが粘膜を傷つけ、潰瘍をつくる場合があります。食物の咬み具合や義歯のあたり具合をみながら数回の調整が必要な場合があります。また、患者さんの中には入れ歯を削る、留め金を締めるなどご自身で調整してしまう方がいらっしゃいますが、そのようなことは絶対にやめていただき必ず主治医に相談してください。

総入れ歯では前歯で食物を咬むと入れ歯がはずれやすいので、大きい食物は細かくし、左右両側の奥歯で咬むようにしてください。

どんな入れ歯にも汚れが付着し、細菌が繁殖して義歯性口内炎を起こすことがあります。

天然歯と同様にブラシで清掃してください。その際研磨剤が入ったものは避けてください。また市販の入れ歯洗浄剤に浸すのも良いでしょう。

ただし、入れ歯洗浄剤の種類によっては「総入れ歯用」と「部分入れ歯用」に別れている場合がありますので注意が必要です。

特に部分入れ歯に総入れ歯用の入れ歯洗浄剤を使うと入れ歯を支える留め金が黒く変色してしまうものもありますので気を付けてください。熱湯を使っての消毒は入れ歯のヒビ割れや変形をおこすので絶対にやめてください。

夜間就寝時は、入れ歯をはずして水を満した容器に入れ、乾燥しないように保管してください。これは乾燥による入れ歯の変形を防ぐとともに就寝中に粘膜や骨を安静に保ち健全にするためです。

顎の形は常に少しずつ変化しています。主治医の指導のもと、必ず定期検査を受けてください。