むし歯の予防

太田新田歯科医師会

古室歯科クリニック

院長 古室 浩明

むし歯の予防

 

9月に入り暑さも一段落して過ごしやすくなってきました。8月は暑かったですね。猛暑日が続き「水分補給」を意識することも多かったように思います。

暑ければ汗をかきますので体から水分が出ていってしまう。これを補うために水分を補給するというのは自然の流れです。これが水であればいいと思いますが、手にするものは炭酸飲料やスポーツドリンクということが多いのではないでしょうか。炭酸のスッとする爽やかな飲み心地や、素早く体に浸透していくイオン飲料を選びたくなるのは良くわかります。

ただしこれらの飲料には糖分が多く含まれていることにも注意が必要です。糖分はご存知の通りムシ歯の原因になります。風邪をひいた時や猛暑の中、脱水症状があるような緊急時には水分の摂取が最優先になるのでしょうが、最近は随分涼しくなりましたよね?普段から予防的に常用となるとこの糖分による弊害が大きくなってきます。歯の付け根のあたりが白濁してきたり歯の間にムシ歯をつくって穴が開いてしまったり、思わぬ結果になってしまうからです。

飲み物は固形物に比べて流れがいいので口の中に糖分を拡散する効果が高いです。これに炭酸が加わるとしゅわっと発泡して口の中隅々まで糖分を届けるのでムシ歯予防の観点からすると大変困ったことになってしまうのです。「〇〇の天然水」となっているものでもしっかりと糖分が入っていたりするので注意して下さい。ボトルの裏の成分表を見て頂くと一目瞭然であります。

最近良く見かけるものに「塩入りタブレット」というものがあります。これは水分と一緒に汗の中の塩分も出ていってしまうので、補おうというモノのようです。塩分を補うことは正しいのでしょうが、このタブレットも袋の裏の成分表を見てみると一番初め、というと原材料で一番成分の多いものということですが、これが砂糖なのです。次にブドウ糖、次に水あめです。4番目にようやく食塩となっているのです。これでは塩分を取ろうと思っても塩分よりも多く糖分を取っていることになってしまいます。1粒10㎉あるそうでカロリーも高めのようですね。

糖分はムシ歯の原因になりますので、ムシ歯予防の観点からするとこのタブレットも要注意かと思います。

表パッケージや絵だけでなく成分表から内容をよく確認しないとパッケージによるイメージで体にいいことのつもりが思わぬムシ歯を自分から呼んでしまうこともあるので注意しましょう。

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