大人の虫歯「根面う蝕」

太田新田歯科医師会

MK歯科クリニック

院長 増田 康展

大人の虫歯「根面う蝕」

 

大人世代に多い「根面う蝕」は、歯ぐきが下がることに起因します。

歯ぐきが下がる原因は様々あり、強すぎる力で歯をみがき続けるのも理由のひとつです。

新型コロナウイルス感染拡大の為、STAY HOME 外出を制限され、今まで以上に歯磨きを一生懸命なさっている方も多いようですが、むやみに歯磨きをすると、歯や歯ぐきに悪影響を与えてしまいます。露出した歯の根元の象牙質は非常にデリケートで、エナメル質(歯ぐきから上)に比べて酸にとても弱い性質があります。「根面う蝕」の予防のためには、毎日のブラッシングにデンタルフロスやワンタフトブラシを取り入れたり、フッ素(フッ化物)配合の歯磨き剤を使用したりと、汚れをしっかり落とし、露出した象牙質を保護する適切なセルフケア習慣が大切です。

歯や歯ぐきなどの口腔内環境は一人ひとり異なります。また、食習慣や生活習慣、体調や加齢などにより変化していきます。定期的に歯科医院でチェックを受け、ブラッシング指導に基づいたセルフケアを継続する予防歯科の実践で、大人の虫歯「根面う蝕」を防ぎましょう。

洗口、うがいについて

太田新田歯科医師会

須藤歯科クリニック
須藤 福太郎

洗口、うがいについて

現在の全国的に新型コロナウイルス感染症の感染拡大がまん延している状況において、新しい生活様式の実践が提言されています。3密の回避、手指消毒洗口の徹底、ソーシャルディスタンスの確保などです。今回はその中の洗口、うがいについてお話したいと思います。

「うがい」の語源は、鵜に魚を飲み込ませてその後吐き出させる様子と似ていることから、「鵜飼」からきているとのことです。文献から、日本では少なくとも平安時代後期から行われていたことがわかっています。

うがいの効果としては、まず洗浄することにより、口腔内に付着している細菌やウイルスを体内へ排除することです。また、のどを適度に刺激し、粘液の分泌や血行を促進します。さらに、のどの潤いを保って異物を排出する線毛運動の活発にさせます。他に口臭の軽減や、誤嚥性肺炎の予防にも一定の効果があると考えられています。

うがいの手順

  • 口に水を含み強くぐちゅぐちゅしながら洗い流す。(ブクブクうがい)
  • もういちど水を含み上を向いて喉の奥まで届くようにうがいをする。(ガラガラうがい)
  • 10~15秒ほどで吐き出し、二、三回繰り返す。

注意点

うがいの前に手洗いをする。ガラガラうがいは飛沫が拡散する恐れがあるので、周りに人がいない所で行う。飛沫を防ぐため優しく吐き出す。

うがい薬の使用

補助的に使用。消毒、殺菌に効果あるが、常在菌のバランスが崩れたり、粘膜が傷ついたりするため、使い過ぎは注意。最近出された東京歯科大学の先生の論文によれば、リステリン液がコロナウイルスに一定の効果があるとのことです。

緊急事態宣言が解除されましたが、コロナウイルスの脅威は依然として続いています。

自らを感染から守るだけでなく、自らが周囲に感染を拡大させないことを心がけ、一人ひとりの方が新しい生活様式に順応していただければと思います。

歯と口の健康フェア中止のお知らせ、歯科受診について

太田新田歯科医師会

太田アクア歯科クリニック

院長 生方 真人

歯と口の健康フェア中止のお知らせ、歯科受診について

例年、太田新田歯科医師会では、「むし歯予防デー」にちなみ6月の第1週の日曜日にイオンモール太田2Fイオンホールにて、「歯と口の健康フェア~歯っぴいライフで8020~」と題したイベントを開催しておりました。

残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で今年の開催は中止になりました。協賛していただいている各団体の皆さん、またご期待して来場いただいていた皆さんにはご迷惑をおかけします。

命を守るために自粛は必要ですが、新型コロナウイルス感染症で普段の生活に悩まされておられる方が大多数だと思います。

その中で、歯科医院は行っていいのかどうか考える場面があると思います。基本的に症状がある方や詰め物や被せ物が取れたといった場合は、かかりつけの歯科医院にご相談の上処置を受けてください。基礎疾患がある、高齢であるといった理由で診療に二の足を踏んでおられる方もまずは相談をして下さい。放置したままにすると、治療により時間がかかる場合が多いです。

医療従事者のPPE(個人防護具)が不足していることはご存知の通りです。コロナ感染症の最前線で治療をしている方々にPPEが最優先で融通されることは当然です。その中で、私たち歯科医師、スタッフも可能な限りの感染予防をして、知恵を出し合い治療に臨んでいます。

普段だったら具合が悪ければ病院に行く、健診をする。そのことで早期発見、早期治療ができるわけです。もちろん歯科でも同じです。

日本歯科医師会で発表しておりますが、歯科医院で歯科治療が原因と考えられるコロナ感染は確認されていません。定期検診やクリーニングなどもかかりつけの歯科医院に相談してみて下さい。長く歯科にかからない状態が続けば、予防ができた疾患も治療をしなくてはならない状況になってしまいます。もちろん、体調不良や発熱などがないことが大前提です。

もともと歯科は肝炎ウイルスなどの感染に留意して来ました。しかしそれらのウイルスは主に血液を介して感染するものです。今回のコロナウイルスは飛沫感染、接触感染になります。「新しい生活様式」ということが言われていますが、わたしたち歯科についても今後感染に注意しなければならないことを新たに整理して考えていかなければなりません。少しでも患者さんにとって安全に、またスタッフにとっても安心して働けるよう考えて行こうと思います。

歯科訪問診療について

太田新田歯科医師会

医療法人社団 聖医会 田中歯科医院

理事長 田中 靖人

 

歯科訪問診療について

 

歯科訪問診療とは、病気や障がい、高齢などの理由で自宅療養中の方や、施設に入所中の方など、歯科医院に通院できずにいる方を対象としています。歯科医師と歯科衛生士が自宅または施設などに訪問して歯科治療や、口腔ケア、口腔リハビリを行うことを言います。

歯科訪問診療の治療内容は一般的な歯科治療のむし歯治療や歯周病の治療、入れ歯の調整、修理、作製が中心となります。

また、歯科医師や歯科衛生士が口腔ケアや口腔リハビリを行なったり、患者さんのご家族や施設の介護者に対して、口腔内の健康増進のためのアドバイス行ったり、その他のご相談にのることもあります。

入れ歯の調整器具はもちろん、歯を削るためのドリルや、口の中の水を吸い取る器具も持ち運び可能なものを持参しますので、歯科医院の中で行う治療とほぼ同じ歯科治療を受けることが可能です。加えて、痛みや腫れがある歯で治療が難しい場合は、局所麻酔を行い抜歯することも可能です。

しかし、歯科訪問診療は、通常の歯科医院に通うことが困難な方の歯科治療となりますので、全身的な状態や現在飲んでいる薬の内容、他の科の治療内容によっては歯科治療の内容が制限されてしまうことがあります。ゆえに、患者さんやご家族の希望を担当歯科医が聞いて必要に応じて他科の担当医と相談の上、歯科治療の内容を決めた上で歯科治療がスタートします。

まずは、すでに症状がありお困りの方はもちろん、歯科治療が必要と思う方や、歯科治療を受けるべきかの判断がつかない場合など、お気軽にかかりつけの歯科医院へご相談ください。またケアマネージャーさんに相談されても良いと思います。相談する先の無い方は太田新田歯科医師会の歯科訪問センターにご連絡ください。

ぜひともかかりつけ医院を持って頂き、普段より健康なうち、若いうちからしっかりとむし歯や歯周病の予防管理をする習慣をつけて下さい。そして通院できない状態になってしまいましたら、歯科訪問治療をご利用頂ければと思います。

新型コロナウイルスが世界中で流行しています。口の中を清潔に保つことが新型コロナウイルスの感染予防にもつながると言われています。

むし歯や歯周病で歯を失わないためだけではなく、ご自身の健康のためにも、普段より口の中を清潔で健康な状態に保ってください。

全ての人々が口から食べられる喜びを享受され、健康でいきいきとした毎日を過ごされることを心よりお祈り申し上げます。