お口ポカン
太田新田歯科医師会
尾島デンタルクリニック
院長 林崎 雅樹
「お口ポカン」
お口ポカンと聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
お子様に増えてきているですが、いわゆる「口呼吸」(こうこきゅう)をしていることによります。
口呼吸をしていると色々な不都合なことが起きると言われています。
お口で呼吸をしていると、空気中の細菌やウイルスが体内に入りこみます。 お口が乾いていることで、喉が炎症しやすくなり、風邪をひきやすくなってしまします。
また、むし歯になりやすくなり、歯肉が腫れてしまう原因にもなります。
そして一番の問題は歯並びが悪くなる可能性が高くなることです。
実は歯並びがキレイに並ぶための条件は子どもの成長期の正常な 「あごの成長」です。
もちろん、あごの成長には遺伝も含めて色々な原因があるのですが、原因の一つとしてあごを正しく成長させるために重要なのは舌の位置と言われています。
お口ポカンの子は舌の位置が悪かったり、唇、頬の筋肉が弱っていたり、 しっかりバランスが取れていない子が多いのです。
その結果、歯並びが乱れてきます。
良いことは何もないので、口呼吸はやめたほうが良いのは間違いありません。
ただ、お子様も「口呼吸しよう」と思ってしている子はいないです。
ほとんどの無意識にしているので、修正するのはなかなか難しいのですが、まずはご家族の方が気づいたときに伝えてあげることですね。
お子様がテレビやスマホなどを見ているときにお口ポカンとしているかどうかでわかります。
保護者の方が気にしてあげてもらえると幸いです。