歯と口の健康フェア中止のお知らせ、歯科受診について

太田新田歯科医師会

太田アクア歯科クリニック

院長 生方 真人

歯と口の健康フェア中止のお知らせ、歯科受診について

例年、太田新田歯科医師会では、「むし歯予防デー」にちなみ6月の第1週の日曜日にイオンモール太田2Fイオンホールにて、「歯と口の健康フェア~歯っぴいライフで8020~」と題したイベントを開催しておりました。

残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で今年の開催は中止になりました。協賛していただいている各団体の皆さん、またご期待して来場いただいていた皆さんにはご迷惑をおかけします。

命を守るために自粛は必要ですが、新型コロナウイルス感染症で普段の生活に悩まされておられる方が大多数だと思います。

その中で、歯科医院は行っていいのかどうか考える場面があると思います。基本的に症状がある方や詰め物や被せ物が取れたといった場合は、かかりつけの歯科医院にご相談の上処置を受けてください。基礎疾患がある、高齢であるといった理由で診療に二の足を踏んでおられる方もまずは相談をして下さい。放置したままにすると、治療により時間がかかる場合が多いです。

医療従事者のPPE(個人防護具)が不足していることはご存知の通りです。コロナ感染症の最前線で治療をしている方々にPPEが最優先で融通されることは当然です。その中で、私たち歯科医師、スタッフも可能な限りの感染予防をして、知恵を出し合い治療に臨んでいます。

普段だったら具合が悪ければ病院に行く、健診をする。そのことで早期発見、早期治療ができるわけです。もちろん歯科でも同じです。

日本歯科医師会で発表しておりますが、歯科医院で歯科治療が原因と考えられるコロナ感染は確認されていません。定期検診やクリーニングなどもかかりつけの歯科医院に相談してみて下さい。長く歯科にかからない状態が続けば、予防ができた疾患も治療をしなくてはならない状況になってしまいます。もちろん、体調不良や発熱などがないことが大前提です。

もともと歯科は肝炎ウイルスなどの感染に留意して来ました。しかしそれらのウイルスは主に血液を介して感染するものです。今回のコロナウイルスは飛沫感染、接触感染になります。「新しい生活様式」ということが言われていますが、わたしたち歯科についても今後感染に注意しなければならないことを新たに整理して考えていかなければなりません。少しでも患者さんにとって安全に、またスタッフにとっても安心して働けるよう考えて行こうと思います。