歯周病(ぺリオ)にご注意を!

関根歯科医院    屋代 哲

歯周病(ぺリオ)にご注意を!

歯科で扱う病気は虫歯と歯周病がほとんどです。

以前は虫歯が多かったのですが、最近は小さい頃から良く治療し、また予防も発達したため虫歯が少なくなりました。また、高齢者が多くなったことで歯周病の割合が増えています。

歯周病の原因はお口の中いる歯周病菌による感染症です。

お口の中には900種以上の細菌がいます。

乳酸菌のように消化を助けてくれる良い菌もいれば、虫歯や歯周病を起こす悪い菌、その他何もしない菌の3種類に分かれます。

そのうち、30種類位が悪さをする菌といわれています。

ですから歯周病の原因である菌を調べ、除菌を行えばお口の中の状態が良好になり、歯磨きを行うことで良い状態が保てます。菌の検査方法は色々有りますのでかかりつけの歯医者さんにお尋ねください。

歯周病は症状がなかなか出てこないのですが中高年の8割に有るといわれ、45歳を過ぎると身体の免疫力が低下してきますので多くの方が発症してきます。歯を取り巻いている歯肉が腫れたり出血がみられるというような症状から始まります。虫歯の場合は痛みが出ますが、歯周病は進行するまで痛みがあまりありません。したがって自覚されにくい病気であるといえます。ただし、進行してくると顎の骨が溶けてしまい、歯がぐらぐらになって抜かざるを得ないということになります。

太田市では40歳以上の市民の方に無料で歯周病検診を太田新田歯科医師会館で行っています。「広報おおた」に案内が出ていますので是非受けてみてください。

○歯周病が招く恐ろしい病気として

歯周病が怖いのは歯周病菌が血液を介して体全体に流れ、病気の原因になる危険があることです。心筋梗塞や脳梗塞の梗塞部に歯周病菌があるそうです。それから糖尿病の方が歯周病になるとさらに糖尿病が悪化する恐れがあります。

○歯周病の予防・治療として

大切なのは、毎日の歯ブラシによる歯磨きと歯間ブラシやデンタルフロスを使った歯と歯の間のお掃除です。正しい歯の磨き方は、歯石除去と併せて定期的にかかりつけの歯科医院で指導を受けましょう。できるところは御自分で、とどかないところは歯科医院でお掃除しましょう。また、喫煙は歯周病、糖尿病の両方を悪化させますので禁煙を心掛けましょう。