歯と口の健康フェア報告書

「歯と口の健康フェア~歯っぴいライフで8020~」

■日時 6月5日(日)

■会場 イオンモール太田2Fイオンホール

昨年は会場の都合により8月の開催でしたが、今年は例年通り6月の歯の衛生週間に合わせての開催となりました。今年で22回目の開催となり、例年この時期の開催ということで市民の皆さんの間でもだいぶ浸透してきたように思います。

フェアの内容

○ミニ市民公開講座

・歯医者さんに行こう~歯はこんなふうに治すんだ!~ (松本堅志郎先生)

・技工士さんの仕事ってなあに? (技工士会)

・歯と体の病気ってこんなに関係あるんだ!? (大木晴伸先生)

・丈夫な歯を作る食生活 (栄養士会)

・歯周病ってなあに? (衛生士会)

○歯磨き指導 フッ素塗布 (衛生士会)

○位相差顕微鏡

○歯科相談

○歯型 (衛生士会、技工士会)

○骨密度測定 簡易血管年齢測定

○血圧測定 (看護協会)

○栄養相談 (栄養士会)

近年より始めたミニ市民公開講座は今やフェアの根幹をなすものとして定着し、今年も多くの方に耳を傾けてもらいました。その他各ブースとも例年通り盛況でしたが、特に健康測定コーナーでは長蛇の列で最後尾の看板を出すほどの盛況ぶりでした。市民の健康への関心の高さをうかがい知ることが出来ました。休憩もままならないまま働いてくれた先生方、本当にお疲れ様でした。

来場者は慣れ親しまれた従来の開催時期に戻ったこともあり、昨年を上回る1300名を超える方々に来ていただき、盛況のうちに終わることが出来ました。協力していただいた衛生士会、技工士会、看護協会、栄養士会、ボランティアの衛生士学校の学生さん、協賛していただいた企業の皆様、大変ありがとうございました。

(文責 太田新田歯科医師会 尾内正芳)

歯と口の健康フェア

歯と口の健康フェア2

歯と口の健康フェア3

噛み合わせと様々な不具合について

太田新田歯科医師会

太田アクア歯科クリニック

生方 真人

歯科医院を訪れる理由の中で多いのは、もちろんむし歯や歯周病です。

しかし、「歯がしみる、痛い」といった訴えの原因として噛み合わせの不調があげられることも少なくありません。

「歯がズキズキして眠れない」という患者さんがいらっしゃった時、お口の中を見てもレントゲンを撮っても虫歯になっている様子がないことがあります。そんな時検査をすると、痛みのある場所の歯が他よりも早く強く当たる「早期接触」や夜間に強い歯ぎしりをしていることがあります。そんな時は、噛み合わせを少し調整したり、マウスピースなどを作って使用していただくと少しずつ症状が落ち着いていきます。

噛み合わせの不調の結果として、「顎が痛い」というのは想像しやすいと思います。しかし、「歯が痛い、しみる」ということの原因はムシ歯や歯周病だけではないということも知ってください。特に神経を取る処置をした歯は、噛み合わせの異常があると、歯が折れてしまうこともあります。

不調には多くの場合、原因があります。異変を感じたらかかりつけの歯科医院に行きましょう。

歯と口の健康フェア~歯っぴぃライフで8020~

太田新田歯科医師会

尾内歯科医院

尾内正芳

太田新田歯科医師会では、「むし歯予防デー6月4日」にちなみ6月5日(日)イオンモール太田2Fイオンホールにて、午前10時から午後5時まで、「歯と口の健康フェア~歯っぴいライフで8020~」と題し、市民の方々への歯科情報の提供、口腔ケアに対する意識の向上をして頂くことを目指したイベントを開催します。

今回のフェアの内容は

  • ミニ市民公開講座

(歯科医師、衛生士、技工士、栄養士、それぞれの専門分野における20分程度の講演)

  • 歯磨き指導 フッソ塗布
  • 位相差顕微鏡(自分の歯垢の中の細菌観察)
  • 歯型採り
  • 血管年齢測定 骨密度測定
  • 歯科相談
  • 血圧測定 栄養相談
  • バルーンアート

歯、歯肉、口の中の疾患は、全身の健康に大きく影響します。この健康フェアを機に、歯と口の状態に関心を持っていただき、日頃の口腔ケア、口腔管理に役立てて頂きたいと思います。小さなお子様からご年配の方々まで元気で楽しく健康ですごせるように、さまざまなイベント、健康情報を準備し企画をしております。ぜひご来場お待ちしております。

またこのフェアは、過日、市内小中学生を対象に応募いただいた歯科保健啓発図画ポスター標語コンクールの優秀作品の展示会を兼ねております。こちらの方もご覧になっていただきたいとおもいます。

「歯と口の健康フェア」は、今回で22回目の開催となります。去年は1500名以上の方々に来ていただきました。今回はぐんまちゃんが応援に駆けつけてくれることにもなっていますので、ゆるキャラファンの方々も含めて沢山の方々のご来場をおまちしております。またご来場の方々には素敵なプレゼントも用意しておりますので、ぜひお立ち寄りください。

第16回市民公開講座 開催報告

太田新田歯科医師会 

16回市民公開講座 開催報告

 

日時:平成27年11月14日(土)午後2:00~午後4:00

場所:太田市学習文化センター(太田市飯塚町1549-2)

主催:一般社団法人 太田新田歯科医師会

口の中のがんの怖さ

~手術しますか?それとも予防しますか?~

小雨が降り続く寒い陽気ではありましたが、足元の悪い中多くの市民の方々にお集まりいただき、第16回市民公開講座が開催されました。

今回は、群馬大学大学院医学系研究科顎口腔科学分野教授の横尾 聡 先生を講師としてお招きし、口の中の「がん」をテーマに御講演して頂きました。

 

口の中にできるがん「口腔がん」は、舌がん、上顎歯肉がん、下顎歯肉がん、頬粘膜歯肉がん(頬の内側の粘膜のがん)、口底がん(下の歯肉と舌の間のがん)、硬口蓋がん(上顎の真ん中の硬いところのがん)の6カ所をいいます。

口腔がんは、直接見ることができるため初期症状を発見しやすいですが、認知度が低く進行するまで放置されやすい病気です。標準治療は手術療法しかないため患者さんにとっては非常に大きな負担がかかります。しかし、早期の段階で適切な治療を行えば、9割は完治が見込める病気です。

口腔がんの年間罹患者数は全国で7,000人程おり、がんの中では頻度は少ないですが、進行した口腔がんの手術においては、顔面が欠損するのでQOL(Quality Of Life)が低くなってしまいます。しかし、血管縫合の技術の進歩によって再建手術を行うことにより、社会的生命の回復が可能になりました。ただし、切除手術と再建手術は同時に行うので手術時間が10時間以上かかることは珍しくありません。

群馬県では、口腔がんを扱っているのが群馬大学だけであり、そのうちの9割を口腔外科、顎顔面外科が扱っています。2013年においては年間121人の患者数があり全国で1位となりました。また、横尾教授が赴任されてから7年が経過し、以来行った200例以上の手術は1例の失敗もないという事でした。

講演では、口腔がんの手術写真を動画で紹介しながら、がんが進行すると顎の骨を削ったり、鼻や顔の皮膚、首のリンパ腺なども切り取る必要があり、「口の中の物をちょっととればいいというものではなく、非常に怖いものだという事を身に付けてほしい」と話されました。

口腔がんは約70%が歯科医院で発見され、全体の約80%が口腔外科で診療されています。また、喫煙や飲酒は発生率を高めることがわかっています。

発がんの前兆をキャッチするために気をつけてほしい3つの口腔粘膜疾患があります。食べ物を口の中に入れた時にしみる口内炎や、板状や斑状に白くなる口腔白板症、主に頬粘膜に見られ白色にレース状になる口腔扁平苔癬です。口内炎の多くは、1,2週間で治りますが、長く続く場合は要注意です。がんは小さいと痛みを感じないことが多く、そのために発見されにくく放置されてしまう病気です。がんが小さい早期の段階なら30分程度の簡単な手術で済み、転移する前の初期の段階で発見する事が治療の負担を大きく減らすことになります。毎日1回は口の中をチェック。日頃から口の中の事に注意して頂くことが早期発見につながります。そのためには、「禁煙節酒」に努めること、口腔がん検診を受診すること、定期的に歯科医院で検診すること。と市民の皆様にわかりやすく、大きな手術にならないよう予防することの大切さを説明され、終演となりました。

 

文責 太田新田歯科医師会 市民公開講座運営委員会

委員長 増田康展

口腔内乾燥について

太田新田歯科医師会

古室歯科クリニック

古室 浩明

先日、ある患者さんから「歯の尖っている部分が舌に当たって痛い」と言われました。口の中を診させてもらいましたが、特別尖っている部分はありません。どこが痛いか患者さんに舌でさわってみてもらうと、歯と詰め物の段差の所でした。研磨して痛くなくなったとのことでしたが、通常問題にならないほどわずかなものです。

よくみると口の中がカラカラに乾いており、唾液がとても少ない。唾液が不足すると、舌や頬の粘膜の滑りが悪くなり傷や口内炎ができやすくなってしまいます。この方の場合、唾液が不足したためわずかな段差の所で舌に小さな傷ができてそこが痛くなったのだと思われます。

唾液が少なくなると、口内炎ができやすくなるだけではありません。唾液には免疫成分が含まれるため、これが減ればむし歯や歯周病にかかりやすくなりますし、ものを飲み込みにくくなったり喋りにくくなったりします。他には口が臭う口臭の原因になったりします。

とかく嫌われがちの唾液ですがいざ少なくなってみるといろいろと困る事も多く、日常生活の中でとても役に立っていることがわかります。

唾液の不足する原因やその治療法は様々です。心当たりがあればかかりつけの先生に相談してみるといいと思います。