太田市・太田新田歯科医師会 第26回 市民公開講座開催報告

日時:令和7年12月7日(日) 午後2時~4時10分

開場:宝泉行政センター 多目的ホール(太田市西野谷町38‐2)

主催:太田市・一般社団法人 太田新田歯科医師会

後援:太田市教育委員会・太田保健福祉事務所・太田栄養士会・太田歯科技工士会

群馬県歯科衛生士会東毛支部・群馬県歯科医師会

 

講師:日本歯科大学附属病院 病院長

日本歯科医学会 会長  小林隆太郎 先生

演題:生きること...食べる、話す、老いを考える ~「口腔健康管理」の大切さ~

市民の皆様にお口の病気や機能などに関する情報を発信する事で、少しでもお口の健康管理に関心を持って頂き、その重要性を知って頂くきっかけを作る事を目的とした市民公開講座が今回で26回目の開催となります。晴天の下暖かな日曜日の午後に120名の方々にお集まり頂き開催されました。

口腔の健康を管理することがどのようにして生きることと関わるのか?具体的に食べること、話すこと、老いること、いかにして健康寿命を延ばせるかについてお話しして頂きました。

生きること...食べる、話す、老いを考える ~「口腔健康管理」の大切さ~

本日のテーマ

口腔健康管理 ・食について ・歯科界の潮流

〇日本人の主な死因(人口10万人対)

1位:悪性新生物〈腫瘍〉2位:心疾患(高血圧症を除く)3位:老衰4位:脳血管疾患5位:肺炎

これら全ての疾患が歯科(お口の健康)に関わる、特に肺炎(誤嚥性肺炎)

〇歯科の二大疾患

むし歯 : むし歯菌  ・  歯周病 : 歯周病菌
日本人の主な死因すべてにむし歯菌と歯周病菌が関わっている!!

〇今、社会から歯科がとても注目されています!

キーワード
口腔衛生の視点  :  歯周病菌、むし歯菌と全身疾患
口腔機能の視点  :  食べること、話すこと
健康寿命延伸    :   「口腔機能管理」が重要 

◎口腔健康管理

  • 口腔機能管理:う蝕処置、歯周関連治療、口腔外科治療、補綴治療、種々の口腔機能に関する管理等
    (歯科医師が行う治療そのものが管理 プロフェッショナルケア)
  • 口腔衛生管理:口腔バイオフィルム除去、歯間部清掃、口腔内洗浄、舌苔除去、歯石除去等
    (歯科衛生士が管理 プロフェッショナルケア)
  • 口腔ケア:歯磨き、歯ブラシの保管、義歯の清掃・着脱・保管、食事への準備等(嚥下体操、姿勢調整)
    口腔清拭など (セルフケア)

〇全身疾患との関わり

8020運動:現在達成率50%!12歳までの子供の虫歯は1本未満!!ケアをすると虫歯は出来ない!!
足の8020運動:80歳で20分歩けることを目標とする。食べられること、歩けること、トイレに行けることで健康を維持できる。
歯周病と全身のさまざまな病気(歯と口のケアで病気のリスクを下げる)
糖尿病・心臓病・骨粗鬆症・肥満・脳梗塞・認知症・誤嚥性肺炎・関節リュウマチ・低体重児出産・早産等は歯周病菌が出す毒素が関わっていることが判明している。歯周病の怖さは歯を失うだけではなく、全身の病気とのかかわりを理解して歯と口のケアに努めることが大切。
法律: 第百五号 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病、その他の循環器に関わる対策に関する基本法 第二条  政府は、肺栓塞症、感染性心内膜炎、末期腎不全その他の通常の循環器病対策では予防することができない循環器病等に係る研究を推進するとともに、その対策について検討を加え、その結果に基づいて所要の措置を講ずるほか、歯科疾患と循環器病の発症との関係に関わる研究を推進するものとする。 とあり、歯科治療の重要性を意味する。
糖尿病: 医科では生活習慣病管理として糖尿病患者について、歯周病の診断と治療のため、歯科を標榜する保健医療機関への受診を促すこととなっている。糖尿病が関連した重度慢性歯周炎患者(糖尿病併存歯周病)に対して歯科医師の指導のもと、歯科衛生士が口腔衛生指導や感染源除去などの歯周基本治療を行うことによって、糖尿病と歯周炎の状態をともに改善することができた。患者が主体となる医科歯科連携に導くことは糖尿病治療における歯周治療の重要な役割であり、歯科衛生士は歯周治療を通じて医科歯科連携医療に大きく貢献できると考える。
認知症: 歯科と認知症の関連・メカニズム解明について
1,歯周病(慢性炎症)から脳内炎症を惹起し、アルツハイマー病の病態が憎悪して認知症を誘発
2,歯の欠損から軟らかい、液状の食事になり、咀嚼機能が低下し海馬神経の脱落により認知症を誘発
したがって、適切に噛めることは、咀嚼機能の維持に大切なことであり、認知症誘発予防に関連があると考えられている。奥歯のかみ合わせが失われるとアルツハイマー型認知症の発症リスクが高まるという研究結果がでている。

結論

重篤な歯周病or多くの歯の喪失認知機能障害と強く関連
不健口と認知症赤い糸で結ばれていた

 

・2020~2021年の代表的システマティックレビュー

2020 歯周病菌は動脈硬化、アルツハイマー病、リウマチ、その他の疾患と関係している。

2021 歯周病菌の毒素は歯周病の全身への悪影響に関与している。

2021 歯周病は、心血管疾患とアルツハイマー病と関連している。

2021 口腔細菌叢の乱れは、アルツハイマー病、糖尿病、心血管疾患、ガンと関連している。

東京医科歯科大 相田教授

日本人3万5千人
歯の減少(20本未満)は、認知症の発症に有意に関連していた

大阪大学 池邉教授(老年歯科疫学研究の第一人者)

日本人70歳代994人、80歳代968人
奥歯でよく噛める人は認知症になりにくい

岡山大学 窪木教授

システマティックレビュー
口腔ケア、歯科治療、口腔運動療法は認知機能の改善に効果あり  としている。

  • 誤嚥性肺炎:成人肺炎診療ガイドライン2024では、歯科に関する関連項目が倍増されている。

1)誤嚥性肺炎の項目が新設
2)肺炎予防の項に、肺炎球菌ワクチンとともに口腔ケアが明記
3)口腔の嫌気性菌の役割が明記
4)肺炎予防としての口腔ケア(口腔健康管理)が重要であること

誤嚥とは、気管支方向に侵入した食物等が声帯よりも奥に入ってしまうこと。
(食道ではなく気管に入ること)

  • 誤嚥性肺炎発症の予防
    食物誤嚥: 食携帯の工夫、食べる姿勢、リハビリテーション
    唾液誤嚥: 口腔ケア、歯周病治療
    胃食道逆流誤嚥: 逆流性食道炎の治療
    日本は特に高齢者が多く新型コロナウイルス感染症対策で、呼吸器疾患対策(特に誤嚥性肺炎)の重要性が改めて明らかになった。
    口腔内の細胞に新型コロナウイルスが直接感染する 口腔内の細胞が気づかぬうちに感染し、唾液を飲み込んで気管や肺にウイルスが侵入したり、他人に飛散させたりする「培養装置」になっている。
  • ウイルスに対抗する歯科の重要性
    口腔健康管理口腔機能管理・口腔衛生管理・口腔ケア)が大切
    歯科医療は、生きるため・生きる力に寄与する医療。口は、健康の入り口、病気の入り口
    口は命の入り口であり、命を守るために口腔健康管理の理解が大切!!
  • 歯科治療の需要の将来予想(イメージ)
    治療中心型から治療・管理・連携型(口腔機能の維持・回復)
  • 加齢による口腔機能の変化
    食べる喜び、話す楽しみ等のQOL(生活の質)の向上を図るためには、口腔機能の維持・向上が重要である。高齢期においては、摂食・嚥下等の機能が低下しやすく、これを防ぐためには、特に、乳幼児期から学齢期(高等学校を含む。)にかけて、良好な口腔・顎・顔面の成長発育及び適切な口腔機能を獲得し、成人期・高齢期にかけて口腔機能の維持・向上を図っていくことが重要である。
  • 口腔健康管理を考える:歯だけを治療するという誤解されたイメージが定着してきたが、各ライフステージに応じたライフコースとした考えでの口腔健康管理の推進が進められている。
  • オーラルフレイル滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥等などの「ささいな口腔機能の低下」から始まる。早めに気づき対応することが大切。これらの様々な「口の衰え」は「身体の衰え」(フレイル)と大きく関わっている。「オーラルフレイル」を理解して、健康寿命を目指しましょう。
  • フレイルの予防の3つの柱

1)口腔・栄養(食・口腔機能)

①食事(たんぱく質、そしてバランス)
②定期的な歯科受診

2)身体活動(運動、社会活動等)

①たっぷり歩く
②ちょっと頑張って筋トレ

3)社会参加(就労、余暇活動、ボランティア活動等

①お友達と一緒に食事
②前向きに社会参加

3つの柱を底上げして、健康な毎日を送りましょう。

  • 口の機能低下の負のスパイラル
    加齢による筋力低下➡口腔機能低下➡食べる量が減る➡たんぱく質やミネラル等の摂取不足

╚➡低栄養➡要介護状態

  • 「まごはやさしい」とは:

   “和の食材の頭文字を覚えやすく語呂合わせにした合言葉”のこと。7種類の食材をまんべんなく取り入れることで、健康的な食生活が送れると言われている。

「ま」=豆類
「ご」=ごま(木の実)
「わ」=わかめ(海藻類)
「や」=野菜
「さ」=魚
「し」=しいたけ(キノコ類)
「い」=いも            の略

  • オーラルフレイル対策のための口腔体操(あいうべ体操)

①お口・舌の動きをスムーズにする
②飲み込むパワーをつける
③噛むパワーをつける
④舌をよくする
⑤舌のパワーをつける

  • 食べるときの正しい姿勢

○骨盤を立てる(猫背はダメ)
○体とテーブルの間はこぶし1つ分
○足が床についている

  • 食べ方のいい習慣を!!(良くない食べ方)

○早食い・駆け込み食い・ながら食い
○口いっぱいほおばる

  • うなずき嚥下(あごが上がっているのは✖)

○飲み込む瞬間うなずくように少し下
○下を向いた瞬間、ゴックンと飲み込む

◎食について

食育:生活の基礎作りに役立つ、基本的な食を学ぶ教育。生きる上での基本であって、様々な経験を通じて「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。

食養:食養生のことであり、食事で体を健康にすること

見直そう昔からの健康食材

見直そう昔からの長寿食材

 見直そう昔からの長寿食

  • 食養の基礎理論  陰陽
    陽性のミネラル ・ 陰性のミネラル
    組み合わせるバランスにより「中庸」にして、食事で健康になることを教えている。
    「陰」は拡散性と遠心性と上昇性のエネルギーで働きカリウムが多く、体を冷やし、細胞や内臓、体をゆるめる。
    「陽」は収縮性と求心性と下降性のエネルギーで働きナトリウムが多く、体を温め、細胞や内臓、体が締まる。
  • がんに“勝つ”ではなく、がんに“克つ”(困難を切り抜ける)

がんに克つ五か条
・睡眠 ・食事 ・運動 ・加温 ・笑い

  • 漢方、自然医学的にみる 「がん」とは
    ・西洋医学では、がんの原因は不明とする。
    ・漢方医学的では、2000年も昔から
    は生命なり」
    が血となり、肉となる」
    万病一元、血液の汚れから生ず」 と考えられてきた。
  • 「歯科からみた食育」
    口は健康の入り口、病気の入り口 「命の入り口」
    歯科から、命を守り感謝の気持ちを持った「食育」の大切さを伝える
  • 「食育」の3つの大切な目的

・安心、安全、健康な食べ物を選ぶ「選食力」を身につける
・食事の作法や感謝の気持ちなどを学ぶ「共食力」を身につける
・視野を大きく持つ「地球の食を考えるチカラ」を身につける

  • シャボン玉友の会だより
    歯を大切にすることは命を大切にすること、それは自然に還る生き方につながっている
    ・合成洗剤の有毒性 経皮毒
    腕の内側を「1」としたときのからだの部位別吸収率の違い
    ・ひたい6倍 ・あたま3.5倍 ・あご13倍 ・わきの下3.6倍 ・背中13倍 ・腕の内側1(基準値)
    ・性器42倍 ・手のひら0.83倍 ・かかと0.14倍
    香害 日本に新しい公害が生まれています。
  • くらしの中の合成洗剤!!! 石けんと合成洗剤の環境への影響

・石けん:1日で水・二酸化炭素に分解 石けんカスは微生物、魚のエサになる
・合成洗剤:21日で8割分解 10年以上経っても完全には分解されない

  • 純石けん(無添加石けん)のCovid-19有効性
    2020.6.26 経産省発表
    新型コロナウイルス対策で、アルコール消毒液の代わりになる消毒方法の検討を進め、新たに「純石けん成分(無添加石けん)」が有効であると発表
    石けん成分(脂肪酸カリウム)の一種「オレイン酸カリウム」は、オレイン酸を含む天然油脂を原料に使用したカリ石ケン素地。インフルエンザウイルス、ノロウイルス、新型コロナウイルスを不活化することが実証されている。自然の物には、自然の物で対応することが大切である。

◎歯科界の潮流

社会の変化
2025年:「団塊の世代」が75歳以上になる年
2040年問題:少子高齢化が進み、65歳以上の高齢者の人口がピークになる
歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の数が不足!
歯科医師がどんどん減っている!特に地方が減少、都市に集中!!
89%の歯科医院は後継ぎが無く、医院の閉鎖が増加!
医療として管理をするためには歯科医師の数が不足していて、もっと不足しているのは歯科衛生士、もっともっと不足しているのは歯科技工士である。
歯科衛生士は命を救う!日本の未来を救うのは歯科衛生士である。
そのために、歯科界に人材を増やすことが重要課題となっている。

  • 健康寿命の延伸のために

・がん、心疾患などの1次予防、2次予防をより一層進めていく
・筋骨格系疾患への対応
・メンタルヘルスへの配慮
・そして、口腔管理が重要

  • 口腔健康管理

噛む大切さ : 機能    ・    お口をきれいに : 衛生
歯だけを治療するという誤解されたイメージが定着してきました
目指すは、命と向き合い、国民のトータルな健康に心砕く歯科医療を
「歯を大切に」 から 「命を大切に」へ

  • 生きること、それは 食べること、話すこと

楽しく食事をして、楽しく話をする 健康的に年を重ねていく
その「チカラ」を守るために「口腔健康管理」が大切となります。
普段の口腔ケア(セルフケア)
定期的な歯科受診(プロフェッショナルケア)を習慣にして行動しましょう。

そうだ歯科に行こう!

―食べること、健康であること、美しくあること、全ては人々の幸せにために!-

太田新田歯科医師会 第26回 市民公開講座

 

文責 太田新田歯科医師会 市民公開講座運営委員 増田康展

第26回市民公開講座を開催

第26回市民公開講座を開催します

日 時 令和7年12月7日(日) 14:00~ (開場13:30)

場 所 宝泉行政センター (太田市西野谷町38-2)

演 題 生きること…食べる、話す、老いるを考える「口腔健康管理」の大切さ

講 師 日本歯科大学付属病院 病院長・日本歯科医学会 会長

入場料 無料(申込制ではございません)

主 催 太田市・一般社団法人太田新田歯科医師会

第26回市民公開講座

太田市・太田新田歯科医師会主催 第25回市民公開講座開催報告

日時:2024年12月8日(日) 午後2時~4時15分

会場:太田市学習文化センター 視聴覚ホール(太田市飯塚町1549‐2)

主催:太田市・一般社団法人 太田新田歯科医師会

後援:太田市教育委員会・太田保健福祉事務所・太田市医師会

太田市薬剤師会・群馬県看護協会太田地区支部・太田栄養士会

太田歯科技工士会・群馬県歯科衛生士会東毛支部・群馬県歯科医師会

講師:元NHK科学・環境番組部専任ディレクター/「ためしてガッテン」演出担当デスク/

健康アドバイザー 北 折 一 先生

「聞いた人だけ得をする!

ガッテン流・オモシロ健康学」

~ 演出家的発想のススメ ~

~元気で長生きできちゃう裏ワザ教えます~

~&インチキダイエットの見破り方~

 

市民の皆様のお口を始めとする健康に関する情報を発信することで、少しでも健康管理に関心をもって頂くことを目的として開始した市民公開講座も今回で25回目となりました。

第25回市民公開講座

今年は、切り口を変えましてダイエットのお話を交えての健康話です。

NHKの看板番組の「ためしてガッテン」を18年間つくり続けた元名物ディレクターの北折一先生をお招きして、ダイエット情報のウソホントを一発で見分ける極意を伝授していただきます。ダイエットするには「厳しい食事管理としっかり運動するのが大事」というような話ではなく、秘訣や裏ワザを大公開して頂きます!!笑って聞ける、ギャグ満載の目からウロコの健康法のお話しです。

第25回市民公開講座

北 折 一 先生

1.大問題。「おいしい!」と「メタボ脱出」、両立なんてできるの…!?

  • なぜ「運動」ではやせられない⁉ 「正しい健康教育」の限界。  運動でやせることは極めて困難!! 挫折しやすい! 「あれもこれもがんばらなきゃ」⇒「がんばれない自分」に到達しやすい。 本当は「食べ過ぎ」が原因!
  • ガッテン、究極の目標は、「美味しい」と「太らない」は両立できる!!

2.「認知症」について、少しお話し。

  • 認知症を防ぐために、あなたはどう戦いますか?
    アルツハイマー型認知症の「原因」物質(脳内のゴミ)アミロイドβ=糖は、高血糖の人が溜まりやすい!!
    血糖値のコントロールが重要!!
  • お医者さんでもわかりにくい、まぎらわしい病気。
    子供の病気と思われがちで、発作が特徴の「てんかん」。70代から高齢者の「てんかん」が増加!!
    自覚がない発作がちょくちょく!!アルツハイマー型認知症のお薬は無効、本人も理解できず、てんかんのお薬で劇的に改善することも?!

見分け方 :・まだら状に記憶が抜ける・短時間意識が途切れる・睡眠中に痙攣 など

突発性正常圧水頭症 : 脳脊髄液が原因の認知症(少しハの字に歩く、小回りがしにくくなる等歩き方に特徴がある。)

症状 : ①歩行障害 ②認知障害 ③尿失禁  《周りの人が気付いてあげる事が重要!!》

3.脳でやせる!! ノーベル財団も認めた「計るだけダイエット」、コツのコツ

  • 人体のメカニズムから見たダイエットとリバウンド
    人がダイエットに失敗する理由 : 人間だから!! 
  1. 高カロリー食が簡単に入手できる環境。
  2. 脳内快楽物質
  3. 脳がホルモンでコントロール

「鉄則」⇒ゆっくり落とすに限る!基準体重を決めて、目で見てわかるように記録(グラフに)する。

ポイントは、50~100g(玉子1個分)が計測可能な体重計、なるべく同じ服装で寝る直前に計測。

先ずは食事でダイエット、運動は痩せ始めてからが超おススメ!!太っていて苦しい時に始めるより、少しやせてから始める方が楽しくできる!!人間は楽しい事なら頑張れる!!

βエンドルフィン効果:うれしいから頑張れる。増えたり減ったりゆっくり1W、4勝2敗1分けでOK!!

太く、短く生きる・・・ な~んて言ってると、「痛く、苦しく」 なる件。

あっという間の20年間 : 血圧、尿酸値、コレステロール、血糖値の上昇+手術&入院+タバコ代

合計 ¥9,190,000  ものお金がかかる場合もある!!

  • 寝てる間にやせる!! ああ、なのに女性は失敗しやすいってホント!?
    脂肪をなくす唯一のワザとは?⇒CO₂を排出する=息をたくさん吐けばその時脂肪は燃焼中⇒有酸素運動 《おすすめはウォ―キング》
  • 「やせホルモン・レプチン」の有効活用で、いいもん食べよう!
    体重のマイナス5%のちょいやせで予防!!
    イマイチなものを食べて太る虚しさ!良い物を少なく美味しく食べる!食べる理由:そこにあるから、時間になったから、まだ入るから、もったいないから、なんとなく、、、
    究極の「必殺技」 (なんか小腹減ったなあ~ の時)⇒わざと運動する!
    血液中に出てきたエネルギーを感知し、食べる意欲を先延ばしにする!! そのあとの食事が美味しく楽しくなってくる!! 軽い空腹を嫌がらない!!
    ラクして、みるみる痩せるなんてありえない!つまり「即効性」謳う物、話題になる物はほぼインチキ!
    とっても大事な魔法の言葉 「空腹は幸福の手紙」(by 北折一)

4.押さえ直そう!「本当に怖い」感染症のツボ。

  • 新型コロナよりヤバい?5円の感染症!死亡者13万人!?
    2020年のコロナウイルス感染症による死亡者数9,110人、誤嚥性肺炎による死亡者数は40,354人
    2030年には誤嚥性肺炎による死亡者数は13万人に増加する予想!?免疫力低下に伴い、少ない菌でも繁殖してしまうので要注意!!
  • 波線(歯ぐき)の形で知る危険度。
    歯肉炎や歯周炎の初期症状は痛みが無く、わかりづらく、気づかない!!
  • 「オラァ、ふるえる」 歯が抜けなくても、介護の危険度マシマシ。
    血液と一緒に脳や心臓(全身へ)、口腔内細菌の肺への侵入を避けるために!
    「オラァール、 ふれいる」 ⇒ オーラルフレイル!!
    歯抜けと介護 = 残存歯10本未満 ⇒ 要介護15,6倍

20本未満 ⇒ 転倒2,5倍 (義歯装着者1,36倍)

ほとんどなし ⇒ 認知症1,9倍

  • 転ばぬ先の歯医者さん : カバもチンパンジーもライオンもやってる健康法
    カバやライオンも歯周病になり、誤嚥性肺炎を発症!歯磨きにより症状改善!!
    動物たちも元気になり、動物園も 「廃園」 を防ぐためにみんなで歯磨き!!
  • 市民を救う学生(歯科衛生士学校の学生)さんと学ぶ。LEDランプと氷でわかる、白い歯の落とし穴!
    白い歯はきれいで健康なイメージを持つ方がほとんどですが、歯の内部では虫歯が広がっている場合も!!歯周病と同じく、虫歯も気づかないうちに発症しているかも?!定期的な歯科医院の受診が必要。

【最後に】 介護の予防を願う皆さま。幸せへの道のりは割とラクかも。

  • 無料のやせ薬!&認知症予防の秘策。
    一口30回、とにかく噛む(ゆっくり、やさしく)!満腹中枢を刺激して、脳内にヒスタミンを出させる!!
  • 「ついで」に減塩できちゃう!!「年の功より、カメ!の効」作戦。
    カメの甲より噛めの効!よく噛むことにより食べ物自体の味がする=ドレッシング、ソース、調味不要!
    一口食べたらお箸をおいて、飲み込んだらまたお箸をもって食べる。
    歯周病に罹っている方が、歯科治療によって改善すると、糖尿病も改善するかも知れません。インスリンの注射薬25,400円かかっていたのが、内服薬542円に治療費が減少するかも知れません!!
  • やっぱりね!人を救うのは、人だ。クスリでは治らない人を元気にするのは「社会」
    人との交流が介護を防ぐ(高齢者サロン) ⇒ 社会的処方!!
    ほかの人の健康を気遣う人は、抑うつ状態も防ぐ!人との関わりが重要!!なんでもいいので、自分の身体の為に少しでもいいことを始めてみる!
  • 知ってました?心臓手術の世界的権威よりすごい先生が、太田に在住?!
     モシロ楽しくなきゃ続かない!
     得の極みは予防でしょ、壊れてから治すのはお金がかかる!
    た べる楽しみ、一般人も歯が命!
    出来ない部分の歯磨きは、プロにまかせて!口腔ケアはすごい効果!!
    心臓手術が出来なくても、口腔ケアが出来るように心掛ければ、虫歯や歯周病を予防し、誤嚥性肺炎を予防し、認知症を予防し、介護を予防できるかもしれない?!  そんな皆さん自身が名医という事になりますね!

   ―食べること、健康であること、美しくあること、全ては人々の幸せのために!―

文責 太田新田歯科医師会 市民公開講座運営委員 増田康展

第25回市民公開講座を開催します

日 時 令和6年12月8日(日) 14:00~16:00 (開場13:30)

場 所 太田市学習文化センター (太田市飯塚町1549-2)

演 題 ガッテン流オモシロ健康学 ~元気で長生きできちゃう裏技教えます~

講 師 北折 一 先生(元NHK「ためしてガッテン」ディレクター)

定 員 400人

入場料 無料(申込制ではございません)

主 催 太田市・一般社団法人太田新田歯科医師会

第25回市民公開講座

第24回市民公開講座 開催報告

太田市・太田新田歯科医師会

第24回市民公開講座 開催報告

日時:令和5年11月19日(日) 午後2時~午後4時

会場:太田市宝泉行政センター 多目的ホール(太田市西野谷町38‐2)

主催:太田市・一般社団法人 太田新田歯科医師会

後援:太田市教育委員会・太田保健福祉事務所・太田市医師会

太田市薬剤師会・群馬県看護協会太田地区支部・太田栄養士会

太田歯科技工士会・群馬県歯科衛生士会東毛支部・群馬県歯科医師会

 

ご存知ですか?オーラルフレイル
~お口の機能を維持するために~

 

コロナウイルス感染症の影響も落ち着き、昨年に続き令和5年度 第24回市民公開講座が感染症対策に留意して開催されました。暖かな晴天に恵まれ、160名の市民の皆様にご参加いただきました。

今回は、オーラルフレイルについて、お口の健康管理が全身の健康に深く関わり、お口の機能を維持向上させることが健康寿命の延伸にどのように繋がるのかというお話しして頂きました。

 

演題:オーラルフレイルを考えてみましょう

講師:寺中 智 先生

 

(足利赤十字病院 リハビリテーション科 口腔治療室長)

寺中 智 先生

 

世界では34%の人がお口の中の治療を受けていないというデータがあります。日本ではほとんどの人が歯科医院で治療を受け、今では高齢者治療先進国となっており、歯周病や虫歯だけの治療ではなく口腔機能が注目されてきています!!そして、かかりつけ歯科医院(定期受診している歯科医院)を持っている人は長生きするというデータもあります。歯科医院にかかっていれば何故長生きするのでしょう?

オーラルフレイルとは? オーラル(お口)のフレイル(衰え)

  • オーラルフレイルの認知度(H28とR2の比較) 神奈川県歯科医師会調査

オーラルフレイルという言葉をご存知ですか?20歳以上の県内在住者の患者又は当該診療所が訪問診療を行った患者5,845人を対象に調査

H28:知らない82.5% 言葉は知っている10.8% 意味もわかる3.3% 不明3.3% 認知度14.1%

R2  :知らない67.2% 言葉は知っている19.9% 意味もわかる8.7% 不明8.7% 認知度約30%

日本歯科医師会では2025年までに認知度50%にする事を目標にしている

  • フレイル(Frailty)には多面性がある。

・身体の虚弱 ― フィジカルフレイル
・社会性の虚弱 ― ソーシャルフレイル
・認知 心理 精神の虚弱 ― メンタルフレイル

フレイルとサルコペニア

サルコペニア ― 骨格筋量低下・筋力低下・身体機能低下

身体的フレイル ― 体重減少・易疲労感・身体活動低下・筋力低下・身体機能低下

この二つには筋力低下・身体機能低下の共通点があり、このことから食欲低下になり、さらに低栄養になり、そしてサルコペニアが進んでしまう。

  • 口腔機能での「食べる」に注目!

・口から食事を摂ることが栄養摂取効率が良い
・味わうことで感性が豊かになる。
・色んな人と食べることで美味しさを共有できる
・しっかり咀嚼することで脳血流量の活性化

  • 高齢者における食力

・栄養(栄養摂取・バランス、栄養状態)
・社会性 心理(こころ) 認知 経済(貧困)=介入しにくい
・身体(サルコペニア)
・多病(基礎疾患) 多剤併用=介入しやすい
・口腔‐嚥下機能(残歯、咀嚼、嚥下、口腔衛生、等)=介入しやすい

  • 健康長寿のための3つの柱

『栄養』 食・口腔機能 ①食事(バランス)②口腔内の定期的管理(歯科受診)
『社会参加』 就労、余暇活動、ボランティア①お友達と食事②前向きに社会活動
『身体活動』 運動、社会活動など①ウォーキング②筋トレちょっと頑張る
『栄養』と『社会参加』に介入すれば『身体活動』は付いてくる。

サルコペニア(低四肢骨格筋量・低筋力・低身体機能)にならないためには、社会性(人とのつながり、生活の広がり、誰かと食事)を低下させないことが重要!! まさにコロナ渦!!

  • フレイルと口腔機能が関連している ― フレイルドミノ

社会性の低下がきっかけとなり、運動量の低下→精神・心理の低下→口腔状態の低下→栄養機能の低下→身体機能の低下とドミノ式に低下していく。このフレイルドミノを止めるには予防が重要である。

オーラルフレイル →わずかなむせや食べこぼし、滑舌の低下といった「老化による口腔機能低下を加速させている原因」を自分事にする概念 ⇒国民の啓発に用いる用語(キャッチフレーズ)

  • オーラルフレイルの概念(2019年度版)

フレイルへの影響度

第1レベル 口の健康リテラシーの低下

・社会的フレイル・精神心理的フレイル・自発性の低下➡
・不十分な口腔健康への関心➡
・歯の喪失リスクの増加

ポピュレーションアプローチ

第2レベル 口のささいなトラブル

・滑舌低下・食べこぼし・噛めない食品の増加・むせ➡
・食品多様性の低下・食欲低下
地域保健事業、介護予防による対応

 第3レベル 口の機能低下(口腔機能低下症)

・口腔不潔 乾燥・咬合力低下・口唇 舌の機能低下・咀嚼機能 嚥下機能低下➡
・低栄養・サルコペニア

地域歯科診療所で対応

第4レベル 食べる機能の障がい(摂食嚥下障害)

・咀嚼障害・摂食嚥下障害➡
・栄養障害・運動障害・要介護

専門知識を持つ医師・歯科医師による対応

 

  • 口腔関連機関における機能低下への悪循環

歯が抜ける・歯が痛い➡かめない➡柔らかいものを食べる➡かむ機能の低下➡食欲の低下

➡サルコペニア

歯がないということは、噛めなくなり、食べられなくなる。しかし調理することによって食べやすくする事ができる!!

  • 口腔の虚弱(オーラルフレイル)は身体的フレイルや死亡リスクとなる

 対象者:高齢者2044人

 評価項目(6項目中3項目以上の該当者をオーラルフレイル)

    1. 祖役能力
    2. 口腔巧緻
    3. 舌運動の最大力
    4. 主観的咀嚼能力低下
    5. むせ
    6. 残存指数20歯未満

「オーラルフレイル」の人が抱えるリスク

身体的フレイル 2.4倍

サルコペニア 2.1倍

要介護認定 2.4倍◎

総死亡リスク 2.1倍◎

 

オーラルフレイルのセルフチェック 2023年版(案)

2つ以上の項目が該当→オーラルフレイルと定義

  1. 歯が少ない 残存指数で評価
  2. 咀嚼困難 半年前と比べて硬いものを食べるのが難しくなった
  3. 飲み込みにくい お茶や汁物等でむせることがある
  4. 口腔乾燥感 口が渇くことがよくある
  5. 滑舌低下 普段の会話で言葉で、言葉をはっきりと発音できないことがある

 

  • オーラルフレイルの予防

口腔体操でオーラルフレイルを予防

【ブクブクうがい】と【ガラガラうがい】を意識して行う事によって複雑な口腔機能が鍛えられる

舌・口腔周囲の筋力負荷訓練

舌の筋力負荷訓練

スプーンを用いて舌の上から押し、その力に抵抗して舌でスプーンを押し返す

口唇の筋力負荷訓練

ストローを唇に挟んだまま引っ張り、その力に抵抗する

  • 口腔機能低下症とオーラルフレイル

オーラルフレイルは、わずかなむせや食べこぼし、滑舌の低下といった口腔機能が低下した状態を示すものであり、国民の啓発に用いる用語(キャッチフレーズ)である。

一方、口腔機能低下症は、検査結果に基づく疾患名である。従って、それぞれ区別されるものではなくどちらも重要な概念であり、国民へ口腔機能に関心を持つことの重要性を啓発し、その結果、歯科医院を受診して口腔機能低下症の検査を受けるということが一般的になることが望まれる。

  • 歯科医院での検査

①口腔不潔(舌の汚れ)
舌苔付着度(TCI)
舌苔スコアの基準 舌を9分割し舌苔スコアを記録
スコア0 舌苔は認められない
スコア1 舌乳頭が認識可能な薄い舌苔
スコア2 舌乳頭が認識不可能な厚い舌苔
舌苔インデックス(TCI)=スコアの合計(0~18点)/18×100% 50%以上が評価基準

②口腔乾燥(口の乾燥)  ①②〔口腔内環境の評価〕

1) 口腔水分計による計測 舌先端から10㎜の舌背部分を計測機(ムーカス)を使用し測定
27.0未満が測定基準

2) サクソンテストによる評価

・乾燥重量 2gのガーゼを用いる(タイプⅢ医療ガーゼ、7.5cm四方)
・乾燥したガーゼを2分間咬み、唾液をガーゼとともに一塊に回収、重量を測定し増加重量を唾液量とする。2g/2分以下が判定基準

③咬合力低下(噛む力)

    1. 感圧フィルムによる咬合力の計測
      デンタルプレスケールⅠ・バイトフォースアナライザ使用
      プレスケール 200N未満・プレスケールⅡ 500N未満が判定基準
    2. 残存指数(残根と動揺度3の歯を除く)
      20本未満(19本以下)が判定基準

④舌口唇運動機能低下(舌の動き)

オーラルディアドコキネシス 5分間での合計発音数を計測し、1秒当たりの回数を算出
/pa/:口唇の運動機能 /ta/:舌前方の運動機能 /ka/:舌後方の運動機能
それぞれ1秒当たりの回数がいずれかで6回未満が判定基準

⑤低舌圧(舌の力) ③ ④⑤[個別的機能の評価]

JMS舌圧計(JMS)にて最大舌圧の計測(義歯使用者は、装着した状態で測定)
30㎪未満が基準値

⑥咀嚼機能低下(噛みつぶす力)

      1. グミゼリーを用いたグルコース溶出量による咀嚼能率検査
        グルコセンサー使用 100㎎/㎗未満が判定基準
      2. 咀嚼能率スコア法による評価
        咀嚼能力測定グミゼリー使用 粉砕程度スコア2以下が判定基準

⑦嚥下機能障害(飲む力) ⑥ ⑦〔総合的機能の評価〕

      1. EAT-10 それぞれの問いを5段階で回答(0点:問題なし~ 4点:ひどく問題)
        合計点数3点以上が判定基準
      2. 聖隷式嚥下質問紙 それぞれの問いをA,B,Cで回答
        Aが1つ以上が判定基準
  • 症例検討

入れ歯は使えているという入院患者さんでしたが、口腔内には上顎義歯のみ装着されており下顎は無歯顎。また、別の患者さんは壊れた入れ歯のままであった。義歯の修理や新製することによって咀嚼機能が改善され以前よりも上手く食事が可能となった。また、歯科医師や言語聴覚士による咀嚼や嚥下のトレーニングを行うことにより、口腔内環境が整い食事がしやすくなった。

  • Take home message

 ・オーラルフレイルで国民的ムーブメント
・口の機能の限界を知りましょう
・かかりつけ歯科医院を持ちましょう
・セルフチェックをして歯科医院で管理
・年を重ねても「おいしく元気、ごはんがうまい!」

なにか口のことで些細なことがあったら歯科医院を受診しましょう。今日の講演が皆様の健康に寄与出来れば幸いです。と締めくくり第24回市民公開講座は終焉となりました。

―食べること、健康であること、美しくあること、全ては人々の幸せのために!―

第24回市民公開講座  第24回市民公開講座 

文責 太田新田歯科医師会 市民公開講座運営委員会 増田康展