第26回市民公開講座

一般社団法人太田新田歯科医師会

専務理事

永倉歯科医院 院長 永倉 学

 

第26回市民公開講座

太田新田歯科医師会では太田市さんとの主催で毎年恒例となりました、市民公開講座を今年も開催することになりました。回数も26回目を迎えます。

日程につきましては12月7日(日)、会場は宝泉行政センター多目的ホールで行ないます。開場は13:00,開演は14:00となります。

講師は日本歯科大学付属病院病院長であり日本歯科医学会会長の小林隆太郎先生をお迎えする予定です。

きっかけは昨年先生の講演を聞く機会がありましたが大変わかりやすく、そしてためになるお話でしたので今回は市民の皆様にも是非お聞きしていただきたいと思い、先生に講演依頼をいたしました。

講演内容につきましてはテーマが生きること・・・食べる、話す、老いるを考える「口腔健康管理のたいせつさ」としまして日常生活においてどのような点に注意し暮らしていくことでいかに健康寿命を伸せるのかということについてお話していただく予定です。

健康寿命というのは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間ですが、現在は男性が約73歳、女性が約76歳と言われています。それに対し平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳ですので平均寿命と比較すると男性で約8年女性は約11年、は日常生活に制限がある生活を送る事になります。

その健康寿命を伸ばすには大切な三つの柱があります。それは栄養・運動・社会参加といわれています。そのうちの一つである栄養つまり食と口腔機能についてお話をしていただき健康寿命をいかにして伸ばしていくことができるか、そのことについて口の中の事はもちろんですがそれだけではなくテーマにもありますように食に関してもいろいろな目線での大変有意義なそして目からうろこが落ちる話もしていただけることと思います。

市民の皆様に向けてわかりやすく為になるユーモアあふれる講演をしていただけると思いますので是非会場に足を運んでいただければ幸いです。当日受付のみで入場は無料となっております。またお問い合わせがございましたら太田新田歯科医師会までよろしくお願いします。

男性も歯科衛生士になれる!? ~歯科衛生士の活躍の場~

中央医療歯科専門学校太田校 歯科衛生士学科

課長 戸田 恵理

 

男性も歯科衛生士になれる!? ~歯科衛生士の活躍の場~

こんにちは。

歯科衛生士を養成する学校で教えております、中央医療歯科専門学校太田校の戸田と申します。よろしくお願いします。

今日は、歯科衛生士の活躍する場所と、男性の歯科衛生士についての、2つのことについてお話させて頂きます。

歯科衛生士は国家資格で、歯科で働く医療職です。歯科衛生士と聞くと、多くの方は女性を思い浮かべると思います。確かに99%以上は女性です。ですが、法律上は男性も歯科衛生士の免許を取得する事ができます。令和4年の報告では、全体の働いている歯科衛生士が14万5012人中で、男性はわずか171人です。

現在、歯科衛生士の活躍の場は広がっており、総合病院、介護老人保健施設、デイサービスセンター、保健センターや、保健所、歯科衛生士を養成する学校、歯科医療機材のメーカーさんや、口腔ケア用品の開発等があります。社会のニーズがそれだけ多いというわけです。

その中でも多くは、歯科医院で働いている方が90%近くを占めていますが、歯科医院に通ってくる患者様の治療だけではなく、訪問診療も行っております。訪問先では、介護保険施設や、治療に通えない患者様のご自宅で歯科衛生士が歯科医師と共に治療し、要介護の方のご家族に対し、日頃の口腔ケア方法をご提案する業務なども多くあります。

訪問診療では、歯科医院の診療台をコンパクトにしたようなポータブルの診療する機材を訪問先まで歯科衛生士や歯科医師が持ち込んで診療を行います。それらは、かなりの荷物になることもあります。

私も、養成校で勤務する以前は、9年ほど歯科医院で歯科衛生士業務を行っており、訪問診療にも携わりました。 訪問診療に使うポータブルの診療機器は5キロぐらいと10キロぐらいの機械と、治療材料など合わせて20キロほどの荷物となり、持ち運びには苦労した経験があります。皆さんはなかなか想像もできないような力仕事もあるわけです。そのような背景もあり、男性の歯科衛生士も活躍が大いに期待されています。

女性の歯科衛生士の中には、出産や育児・介護など、女性特有のライフステージも関係し、一旦は離職せざるを得ないケースが多々見受けられます。その点、男性の歯科衛生士は継続的にキャリアを積み重ねられるというメリットもありそうです。

しかし、養成する学校で、全てが男女共学のシステムが整っているとは言えない状況です。

当校は男女共学の歯科衛生士養成校です。2年前になりますが、2023年3月に、本校では群馬県内で男性歯科衛生士第一号を輩出しました。

そして、今年度も2名の男性学生が入学し、歯科衛生士を目指して日々勉強を頑張っています。

また、中央医療歯科専門学校太田校は、男女共学のみならず、高校新卒の現役学生、さらには社会人も、歯科衛生士の国家資格を目指せるインクルーシブな歯科衛生士養成校です。

最後になりますが、

今週末、9月20日土曜日には、高崎市のGメッセ群馬にて、当学園、中央カレッジグループ合同の学園祭【かわせみ祭】が催されます。学生達による、学習発表、展示、模擬店、体験型イベントなどが盛りだくさんとなっております。

ラジオをお聴きの皆さんも是非、9月20日にGメッセ群馬まで、お越し頂ければと思います。

学校歯科委員会より

太田新田歯科医師会

いいづか歯科医院院長 飯塚 宏

学校歯科委員会より

「春の学校の検診から3,4か月経ちました。要治療のかたは早めに治療を、

小さい時から歯を大事にする心の育成は大事」

 

本日太田新田歯科医師会の学校歯科委員会より代表できました藪塚のいいづか歯科医院の飯塚 宏です。

ただいま太田新田歯科医師会の学校歯科委員会の理事を務めておりますが、

学校歯科委員会は主に各学校の学校歯科医の配置の管理、地域の学校の養護教諭、教育委員会の方と地域ぐるみの健康づくりを推進のため助言を行う仕事をしております。

その中で学校歯科医として一番大事な仕事としては各学校で行われる春の検診。

そこで毎年思うのが午前の生徒はやはり朝忙しいのかもしれないのですが

磨いてない子が多いですね。本年度は2年生、5年生を検診したのですが5年生のほうがその傾向がありました。5年生くらいになりますと親の仕上げ磨きなどはなくなり本人任せになり日々の磨き残しの積み重ねもあるのかな。できれば親の方々も5年生だと仕上げ磨きまでは難しいでしょうが夜寝る前、朝はしっかり朝食をとってから学校行く前に歯をみがくように子供に助言をしていただくと良いのかなと思います。また明らかに大きな虫歯の多数の生徒なども時にいましてその子はどのような家庭環境ですごされているのか心配になることもあります。そういう子に関しては変なところに傷がないとかも確認するところにもなってしまいますので疑われないためにもきちんと歯の治療を早めにしましょう。

また小学生までは保護者とともに通院しないと難しいと思います。その中でこういう生徒を見かけますとその保護者の方の歯を大事にする意識が少ないのかなとか感じますね。

またこの歯の検診は自覚症状がない中で指摘されることが多いと思うのです。例えば熱がでた、咳がでるので内科、小児科に行くというわけでなく自覚症状がなくても身体には悪いところがあるんだ、それを治すことにより健康につながるという健康を大事にする心を養うという良い教材、きっかけでもあります。

この小さいときの歯を大事にする心が成長とともに全身の健康を大事にする心にもつながりますので要治療で紙をもらったご家庭の方は早めに

行くようにこころがけましょう。各年だいたい同じくらいなんですが11月くらいで半分、年度末の3月で8割くらいが治療完了となっております。

またお子様だけではなく大人の方も歯周病、虫歯の管理は当然大事です。定期的な歯の審査、

歯石除去を歯科医院でしてもらい生涯にわたり健康なお口、健康な体を保つようにこころがけましょう。

お口の健康寿命が延びる?!「かかりつけ歯科衛生士」を見つけよう!

太田医療技術専門学校 歯科衛生学科

教員 西山 裕佳

 

お口の健康寿命が延びる?!「かかりつけ歯科衛生士」を見つけよう!

皆さん、こんにちは!歯科衛生士の西山です。

私は太田医療技術専門学校歯科衛生学科で教員の仕事をしています。私自身も本校の卒業生です。歯科医院や病院での勤務を経て母校に戻り早9年…国家試験問題の傾向が変わり、歯科衛生士に求められる知識や資質が多様化してきていると感じています。しかし、どんなに時代が変わっても患者さんからありがとうと感謝されると身体中からパワーがみなぎるほど嬉しいことに変わりはありません。本校を卒業していく学生たちにも、国家試験に合格し歯科衛生士のスタートラインに立った時、今日お話しするような誰かのために働ける歯科衛生士になってもらいたいと思っています。

先月、毛呂先生が健診と検診のお話をなさっていました。皆さんは歯科医院に定期的に通っていますか?行っているけど行くたびに担当の歯科衛生士さんが違う、なんて経験はありませんか?「行くたびに違う人だとちょっと話しづらいな」「私の歯のことどこまで覚えてくれてるんだろう?」と感じたことがあるのではないでしょうか。

そこで今回、皆さんにお伝えしたいのが「かかりつけ歯科衛生士」という存在です。まるであなたのお口のパーソナルトレーナー!ただのお口の専門家じゃない、「あなたの」お口の専門家!出会ってみたくないですか?

『お口の健康が全身の健康寿命を延ばす』

ご存じでしょうか?お口の健康は、全身の健康に深く関わっています。例えば、歯周病が糖尿病や心臓病のリスクを高めたり、口の機能が衰えることが全身のフレイル(虚弱)に繋がったりします。かかりつけ歯科衛生士と二人三脚で定期的にケアを続けることで、いつまでも自分の歯で美味しく食事をし、楽しく会話ができる。それは、皆さんの健康寿命を延ばすことに直結します。

『かかりつけ歯科衛生士の役割』

歯科衛生士は、歯をきれいにするだけでなく、虫歯や歯周病の予防、正しい歯磨きの指導、食生活のアドバイスなど、お口の健康を守るプロフェッショナルです。

その中でも、かかりつけ歯科衛生士は、同じ患者さんを継続して担当することで、より深く皆さんの状況を理解します。自分では気づきにくいお口の中の小さな変化、例えば歯ぐきのわずかな腫れや新しい虫歯の兆候などをいち早く発見できます。また、「最近、食べ物が詰まりやすくなった」「歯磨きすると血が出る」といったちょっとした疑問や不安にも、これまでの状況を踏まえて的確なアドバイスをすることができます。あなたのライフスタイルに合わせた最適な予防法を一緒に考えてくれる、心強いパートナーになります。では、どうしたら「かかりつけ歯科衛生士」を見つけられるのでしょうか?

まずは、定期検診やクリーニングで歯科医院を受診してみてください。そして、もし信頼できる歯科衛生士さんに出会えたら、「これからも〇〇さんに担当してもらえますか?」と、直接尋ねてみるのも良いと思います。
地域の方から、患者さんから、そんな風に慕われる歯科衛生士がたくさん増えてほしいと思っています。歯科衛生士の役割は大きいです。これからの歯科衛生士の活躍にご期待ください!

歯科健診について

一般社団法人太田新田歯科医師会

もろ歯科医院

院長 毛呂 慎

 

歯科健診について

 

学生の頃、春先になると歯科健診があって、その結果に一喜一憂したものです。「むし歯があります。歯科医院に行って治療を受けてください」なんて書かれていたらもう目の前が真っ暗になります。待合室で待っていると歯を削るキーンっていう音、子供の泣き声、歯医者独特の匂いなど…できることなら近寄りたくない場所への有り難くない切符。

そもそも自分たちでむし歯を見つけておいて、さぁ歯医者で治しましょう?…「それってズルくない?訳わからんわ」となりますよね。

そこで今日は誤解されがちな歯科健診の本当の意義をお話しします。「けんしん」には健診と検診があります。前者は健康かどうか、病気になりそうかどうかのチェック。後者はある特定の病気になっているかどうかのチェック…です。当然歯科健診は前者です。

歯科の二大疾病はむし歯と歯周病です。どちらも基本的には自然治癒が見込めず、良くて現状維持、基本的には少しずつ悪化する流れになります。それだけに早期発見・早期治療が推奨されてきた訳です。もちろんその前段階である予防が一番重要なのは当然ですけど…。

むし歯はフッ素の普及や口腔への関心が増したこともあって昔と比べれば少なくなってきています。ところが歯周病については24歳から65歳では未だに国民のほぼ半数近くが罹患していて『国民病』と言われているほどです。

実は歯科健診は母子保健法と学校保健安全法という法律で定められているのですが、その実施が義務とされているのは高校生までなんです。つまり大学生や就職して社会人になると、自分から積極的に受けようとしない限り健診を受けるチャンスは無くなってしまう訳です。

働き盛りと言われている世代の口腔健康管理が手薄になっているのが現状です(…75歳以上になると『高齢者の医療の確保に関する法律』で歯科健診が実施されるようになります)。実感としてお分かりかもしれませんが、むし歯は20代までの若者に多く見られ、歯周病は30代以降に増加します。つまり現実的には学校歯科健診では直接歯周病を拾い上げることはごく稀です。でも歯肉炎を早めにチェックすることで将来歯周病になるリスクを減らせる訳です。

歯科健診はスクリーニング検査と言われていて、無症状の人を対象に検査を行い特定の疾患の発症患者や発症リスクを有する人を篩(ふるい)にかけるものです。確かに健診は歯科医院の診療室と比べて照明や器材などの点でハンデがあります。そこで近年では歯科医師もヘッドライトを装着したり、健診時の体位を工夫するようにしています。

それでも「むし歯はありません」と言われても、運悪くそのフィルターから漏れてしまう場合もあります。不謹慎かもしれませんが「問題があるのにチェックに引っかからなかったのと、チェックに引っかかったけど問題がなかった」場合、健診を受ける人がダメージを受けるのは前者なんです。

だから、歯科健診とは将来のむし歯や歯周病のリスクを減らすために、仮に問題がないと言われても若いうちから歯科医院で定期的にチェックを受ける習慣を持ってもらう一つのきっかけになればいいなと考えています。