フッ素の上手な使い方

 フッ素についてはよく耳にしたり、歯医者さんで定期的に塗ってもらっている人も多いと思います。

むし歯の予防としてフッ素を使用する方法としては、

1・フッ素入り歯磨き粉 2・フッ素洗口 3・歯科医院でのフッ素塗布などがあります。

 

フッ素入り歯磨き粉は、誰でも簡単に入手でき、簡単にむし歯予防に応用できます。

歯の萌出(6カ月頃)から使用して大丈夫です。但し、6カ月~2歳位までは切った爪

程度の少量のみの使用とし、3~5歳で5㎜以下、6~14歳で1㎝程度、15歳以上で

2㎝程度という目安で使用して下さい。いずれの場合も就寝前が効果的で、うがいが

できる子であれば歯磨き後10~15mlの水で5秒程度ブクブクし、うがいは1回のみで

その後は飲食はしない様にして下さい。フッ素入り歯磨き粉のむし歯の予防効果は25~40%と比較的高いです。

 

 フッ素洗口とは、低濃度のフッ素の洗口液を使い、毎日30秒~1分ブクブクと洗口して、あとは吐き出してもらうものになります。保育園や幼稚園の永久歯萌出直前の

4・5歳時から中学校までの継続実施により、45~80%ととても高いむし歯予防効果を認めています。

フッ素洗口の使用はむし歯予防効果が最大限に発揮できる4~14歳児までの継続利用が推奨されています。その理由は、永久歯の萌出時期であり、萌出したばかりの歯は未成熟な為、むし歯になるリスクが高いからです。

 またそれ以外に矯正を行っている方や成人の方の知覚過敏の予防、お年寄りの方などで

歯ぐきが下がり、歯の根が出てきている部分の根面う蝕の予防など幅広くむし歯の予防に

使用する事ができます。ご希望される方は歯医者さんで相談して下さい。

 

 歯科医院でのフッ素塗布については、歯磨き粉やフッ素洗口と違い高い濃度のフッ素を

年に3~4回定期的に塗布してむし歯を予防するものになります。始める時期については

歯医者さんと相談して下さい。

 

これらの方法を併用していく事によりむし歯になるリスクはかなり抑えられると

思います。但し、フッ素を使用しているからと過信しすぎて歯を磨かないという様では

むし歯になってしまいますので、きちんと毎日歯磨きをして、補助的にフッ素を使う事を

お薦めします。