令和元年度 太田新田歯科医師会学術講演会

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学術・医療管理委員会

令和元年度 太田新田歯科医師会学術講演会

令和2年2月20日(木)太田新田歯科医師会館にて太田新田学術講演会をおこないました。

今回は東北大学大学院歯学研究科 小児発達歯科学分野 教授 福本 敏 先生にお越しいただき「口腔機能発達不全症の発症要因と治療法について」ご講演をいただきました。

福本先生は、九州大学大学院小児口腔医学分野 教授も兼任されるほどの小児歯科の研究において著名な方と伺っておりました。

講演内容は、明日の臨床に役立つ話から始まり、近年、小児を取り巻く生活環境が大きく変化し、このような環境要因が口腔機能の発達に大きな影響を与えるようになってきたことを、わかりやすくご講演頂きました。

例えば、カリエスに関しては小中学生までのカリエス予防は大分達成されているが、スマホやパソコン等の使用によるブルーライトの不適切な暴露は生活リズムを変化させ、18歳以降のカリエスが増加傾向にあるとのことでした。

また乳酸菌を含有する食品の利用が推奨され、全身の健康への有効性が示唆される一方で、口腔の影響については十分考察されていないそうです。

歯科においても、これら社会的背景を踏まえ、新たな情報を収集し患者さんはじめ保護者の方へ正しい情報を伝えていきたいとお話されておりました。

口腔機能の発達では、舌機能の発達や離乳食の与え方などお母さんたちにきちんとした情報を伝えていくことの大切さを講演会で学ぶことができました。

 

令和元年度 太田新田歯科医師会学術講演会

 

令和元年度 太田新田歯科医師会学術講演会

 

文責 太田新田歯科医師会 学術・医療管理委員会 渡木 澄子